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6 四季王国の女王様

http://18749.mitemin.net/i221374/

挿絵(By みてみん)


春華は、両手を胸の前で合わせ


「なら、季節を入れ替える時に、皆で集まって祭りを開きましょうよ。」


そう言って楽しそうに微笑んだ。


「なにそれ!面白そう!!ねっ冬湖♪」


「ほわわ~!!お姉しゃん皆集まるの?遊べるの?」


「遊べるよ!あとね、お祭りってとっても楽しいんだよ!!」




『その言葉に、冬の女王様は泣き止み、夏の女王様は目を輝かせました。

皆の嬉しそうな表情に秋の女王様は溜息を吐きながら

優しく微笑みました。』




「…そうね。それなら皆で遊べるし、楽しめるわね。」

(あと、民達の不満もこれで解消され

国崩壊の危機も、乗り越えられるかもしれないわ。)




『秋の女王様は皆の代表で

国王様に祭りの許可を頂き、お祭りを開ける事になりました。


四季の女王様達は、皆で迷惑かけた事を国民に謝ってから

初めての祭りを開きました。


それから、今になっても季節の変わり目になると

女王様も皆四季王国城に集まり

全国でお祭りを開くという事になったのです。』



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△



「…それにより、民達の不満も祭りで解消され

四季王国の平和が保たれたのでした。めでたしめでたし。」


オジサンが本を閉じると、子供達は体を大きく伸ばした。


飴を舐め終わったアメリヤとミレーヌが


「オジサン、その話続き無いの?」


なんて、不満気に尋ねてきた。

…どうやらコレだけじゃ物足りなかったらしい。

オジサンは「困ったなぁ」と、顔を軽く書きながら

小汚い大きなカバンの中身と、本の内容を思い出す。


「う~ん。続きじゃないけど、四季の女王様シリーズは沢山あるよ。」


「え?あるの?聞きた~い!!」


さっきまで体を伸ばしていたシクレィンが、目を輝かせ話に食いついた。

すると、何処からか


「アイビー、レイン~、ご飯よ~帰ってきなさ~い。」


同じく体を伸ばしていた2人を、探している女性の声が聞こえてきた。


「ごめんね、シクレィン。もう帰る時間だから、又明日にしよう。」


その言葉を聞き、子供達は少しずつオジサンから離れていき

手を振ってから家に帰って行った。


「やった!じゃあ、又明日ねオジちゃん!」


そう言って、最後に残ったアクアが、元気良く帰って行くのを見送り

オジサンは腰を上げた。


「…じゃあ、帰ろうか…。」


赤い帽子を目深まぶかに被り直して微笑み

オジサンも何処かに帰って行きました。

(春の女王様)春華が提案している所を書きました。

最後まで読んでくださり、有難うございます。


楽しいと思ってもらえていたら嬉しいです。

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