2 四季王国の女王様
「おっちゃん!確か、その女王様達は姉妹だったっけ?
血が繋がってんだっだよな?」
鼻に絆創膏をしている少年…ジェールが
仁王立ちしながら尋ねた。
…人に聞く態度じゃないと思うけど、オジサンは微笑みながら答える。
「そうだよ。国王様の自慢の娘達さ。」
周りの子供達が感嘆している中、オジサンはジェールを
しっかり座らせてから、話を再開した。
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『秋の女王様には夏の女王様から
夏の女王様には秋の女王様から
1通の伝達が届来ました。』
白い月の下
砂の流れる音を聞きながら、夏の女王様…呼夏は
届いた伝達を読んでいた。
「[呼夏へ
春華を連れて、冬湖の所へ来てください。
知秋より]…か。」
青空うつる池に
紅葉が落ちたのを見ていた(秋の女王様)知秋の横で
部下が伝達を読み上げた。
「[知秋お姉様へ、春華の所に行って来る。
冬湖の所に行っていて。]…との事です。知秋様…如何致しましょうか?」
「…そうね……。」
『内容を理解すると、2人は笑ったそうである。
考えている事は、お互いに同じだとわかり
伝達通り行動する事に決めた。
国から出ようと動く女王を、部下達は止めようとしたが
夏の女王の力技に、夏の部下は倒され
秋の部下は喜んで従う事にし、大人しく付いて行く様にしたそうだ。』
動けなくなった部下達の山の頂きで
呼夏は1人呟いた。
「…じゃあ、これからちょっと行ってくるわ。…後片付けよろしく。」
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紅葉が美しい山頂で、知秋は部下に命令をする。
その声、姿は凛々しく美しい。
「では、参りましょう。」
「はっ。畏まりました。知秋様。」
『夏の女王様は春の女王様のもとへ
秋の女王は冬の女王様がいる国王のもとへ
角が1mもある美しいペガサスに乗って
普通の馬なら2週間の所を、半日かけて向かいました。』
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挿絵は(秋の女王様)知秋を書きました。
登場人物の説明が全然なくてすいません。