プロローグ
西暦2450年、この世界には魔術と呼ばれる超人的な力が人々に知られ、今では生活には欠かせないほどのものになっていた。そもそも魔術とは何か。それは西暦2100年まで遡る。西暦2100年に世界初の魔術師、十道正樹が誕生した。そのころはまだ科学技術が進歩しており、魔術などはオカルト、又はマジックみたいに信じられてはいなかった。十道正樹はある日自分でも感じるほどの力を感じた。そこで十道正樹は一人でその謎を解き明かしたのである。それが魔術。十道正樹が解き明かした魔術とは自然を媒体として体の中にある魔力(これは元々人の体の中に眠っているらしい。)を放つことによって魔法、すなわち魔術を使えることである。
自然を媒体するとはどういうことか。魔術には属性とよばられるものがある。一般的に知られているのは4つ。火、水、土、風である。火は燃えるもの、又は火そのものを魔力によって魔術に変換することで放つことができる。水は液体又は氷を魔力によって魔術に変換することで放つことができる。土は地面を魔力によって魔術に変換することで放つことができる。風は空気があれば魔力によって魔術に変換することで放つことができる。このようにしなければ魔術を発動することはできなかった。
しかし、2450年にはそれが必要なくなっていた。それは人間が魔術に対応する体へと進化したのであった。そのために魔力さへあれば魔術を使うことができるようになっていた。だから人々に知られている、使える魔術はその4つとなっていた。しかし、魔術の属性はそれだけではなかった。先程の4つを表とするなら、裏も存在する。大樹、光、闇、無の4つである。これを知るものは世界にも何十人しかいない。そしてこの4つは表の魔術とは違い、媒体と膨大な魔力と特殊な眼がなければ使うことはできない。そのために誰もが使えるということではない。裏の魔術を使うものは基本的に使える属性は対をなす属性だけだ。大樹なら土、光なら火、闇なら水、無なら風といった2つしか使えない。ちなみに大樹は自分の体を木に蝕ませることで使える。光は光を体に取り込むことで使える。闇は影や暗黒物質、人の心の闇を媒体に使うことができる。無は自分の寿命を媒体にすることで使える。では特殊な眼とは何か。それは後々わかるであろう。




