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13.かさかさ

 嵐の日の午後。無事に雨が上がった。オヤツを食べ終えた僕と影は野苺とアザミの刺を探しに家を出た。


「どっちも時期じゃねえ。しかし、あるところには、ある」


 僕は頷いて影と共に歩いた。

 家を出て百歩。右に曲がって百歩。左に百歩戻る。

 目を閉じて百数えたら『春の庭』だ。


「野苺もアザミも初夏だな。……百合もそういえば同じ時期だが……」

「猫娘の考えなんて想像しないほうがいいよ」

「そらそうだ」


 僕は庭園の南側に向った。北側は三月とか四月の頃の草花。南側には五月六月の草花が生えていたはずだ。


「あった」

「俺がアザミを集めるから、お前は野苺な」

「うん、ありがと」


 影は僕の手が痛くないようにアザミを担当してくれた。

 見た目よりも過保護な影なのだ。

 二人でしゃがみ込んで、野苺とアザミを集める。猫娘が寄越したカゴは一見小さいけど、中を覗き込むと底が見えない。


「あの生首、なんなんだろうね」

「さあなあ。ろくなもんじゃないことしか、わかんねえなあ」

「どういう目にあったら、首だけでうろつくことになるんだろう」

「わからねえなあ」

「わからないねえ」


 かさかさ、がさがさ。

 草をかき分けながら、僕と影は訳のわからない生首のために、猫娘の依頼をこなす。

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