表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/30

10.嵐

 朝起きたら台風だった。


「大荒れでござるなあ」

「そうだな」


 影は眠そうだ。一晩中、生首が変なことをしないか見張っていたらしい。

 ああ、だから僕が宿題をしてる間に寝てたんだ。夜に備えて。


「生首どうしよう」


 学校に持って行きたくない。かといって、置いておいて母さんが見つけたら大惨事だ。


「この天気なら学校は休みじゃねえかな。確認しに行こうぜ」

「そうだね。おとなしくしてて」


 窓の外を眺める生首に声をかけて一階に降りた。

 父さんが朝ごはんを食べていて、母さんはトースターからパンを取り出したところだった。


「おはよう。今日、学校ありそう?」

「今のところ連絡は無いけど怪しいわね。電車が止まったみたいだから」

「なら休みじゃないか? 俺も今日は在宅にする」

「お昼ごはんが三人分必要になっちゃったわねえ」


 母さんはトーストにハムエッグを載せて僕に差し出した。

 影はさっそくハムエッグトーストの影をかじっている。

 外は大荒れで、庭木が大きくしなっていた。

 テレビでも似たような景色を流していて、「命大事に」「逃げて」と赤字で表示されている。


 メブキさんとメトロは大丈夫だろうか。

 地域猫用のキャットハウスにちゃんと入ってくれてるといいのだけど。

 猫又のメブキさんには狭いらしくて、入りたがらないのだ。

 母さんのスマホが震えた。


「あ、やっぱり休みだって。自習をしっかりしてくださいって」

「わかった」


 その途端、二階からどさっと音がして、影が小さく「あちゃー」と呟いた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ