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第7章:再受験を決意したワケ(1)
・・・ぼくが、日本での最高学府の最高ランクの大学、東大受験を、年甲斐もなく志したのは、
なにも、高校時代の「リベンジ」という、
ぼんやりとした理由ばかりではない。
これから順を追って、細かく述べてはいくが・・・
「参考書の充実・進化」という部分が、実はかなり大きい。
ぼくは、どこかでも紹介したように、中学の卒業時あたりと、母校の栃木県立矢板東高等学校入学時・前期あたりでは、
ずっと、校内トップの首席をキープしていた。
・・・どの科目においても、だ。
おそらく、その時点では、東大合格も決して夢ではないレベルでもって、全国の、のちの東大受験生の間でも、ぼくは位置してはいたのだろう。
だが、担任との確執などから、高2の夏休み以降、勉強を完全に放り出してしまったぼくにとって、東大は・・・。