第74章:人生最後のクラス会(38):2016年11月開催のクラス会当日(22)
(・・・今回のクラス会には、本当に、冗談抜きで、いろいろな感情や思惑が渦巻いているようだ。)
(みんな、もう高校生でも、大学生でもない、いっぱしの社会人だからな。単なる『思い出話』とか『近況報告』を無邪気に、若いころに戻ったように、一見しているようだけどさ・・・よくよく聞いてみると、どことなく『腹の探りあい』みたいな感じも、見受けられなくもないし・・・。)
・・・ぼくは、
ここに来たことを、なんとなく後悔しはじめていた。
この会場に来なければ、
藤田先生の、ぼくに対する「本音の感情の部分」にも、
小林じんちゃんの、いまのぼくへの「よくよく捻じ曲がってしまった、負の悪感情」にも、
こうして出会うことはなかったからだ。
(ここに来たのは・・・まちがいだったのか・・・。)
(でも、悪いことばかりじゃなかった。柿沼こうちゃんにも会えたし、みっちゃんとだって、さっき・・・。)
そして、そんなぼくが、和室に戻ると、
『車座』の組み合わせ・・・つまり、
席順・・・並びが変化していて、ガヤガヤと周りが盛り上がる中、
深沢みっちゃんが、さきほどぼくが座っていた場所の、真向かい・・・
反対がわの席に移動して、無言の暗い表情でうつむいているのが見えた。




