第31章:宇都宮市立旭中学校のお話(5)
「・・・やっぱり伝わってたか。ま・・・あの堀江さんじゃないけど、『想定の範囲内』ってヤツだぁね❤️」
コレが、そのときのぼくの、率直な感想や印象。
・・・中年のショボイ警備員のオヤジが、
実は、私生活では東大医学部を目指して猛勉強しているスーパーマンだった・・・!
こんなに面白くて、興味深いハナシも、めったになかろう。
無理もない。
ただでさえ、
好奇心旺盛で、多感な年頃の、
「青春まっただなか」って感じの、
みずみずしい思春期の諸君である。
周りのオトナからの影響だって、ハンパないだろう。
「たーだ、退屈そうにつっ立っている、いくぶんハンサムにも見えなくもないけど、あんまし尊敬したくもねぇ、ダサい警備員オヤジ」。
かたや、
「なにをかくそう、日本の最高峰の学府・・・東京大学、それも、国内最難関の理科Ⅲ類に挑む、素敵な秀才おじさま」。
・・・きっと、このギャップがたまんねーんだろうな❤️
素直な生徒はもちろん、
普段から勉学に励む、学校のトップクラスの秀才タイプの少年まで、
ぼくを見る目や態度が、ガラリと変化してしまった。
それは、教師陣も同様。
・・・あこがれの存在。
いつのまにやらぼくは、
「警備員の神様」のようなものに、祭り上げられてしまったらしいぞ。
A先生・・・
みんなにしゃべったでしょ、アナタ。
ま・・・別にいいけどね、あたしゃ。
・・・いやいや。
実のところは、
「ソレ」を期待して、わざとリークしたんだもんねー❤️
絶対、そうなると思ってたからサ。
つくづく「策士」ですな、ぼくちゃんって。
うふふ❤️