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第29章:宇都宮市立旭中学校のお話(3)
・・・ソレは、
ちょっとした「雑談」がきっかけだった。
この「旭中学校」には、
「正門」と「裏門」があるのだが・・・
ぼくが立哨していたのは、裏門であった。
ここでぼくは、
毎朝、歩いて・・・あるいは自転車で登校してくる生徒たちに挨拶をし、丁寧におじぎや敬礼をして出迎えていた。
はじめこそみんなは、
「え? なに、この変なオジサン???」って感じの、ちょっととまどったような、違和感と警戒心が入り混じったような固い表情でぼくを見ていたが、
すぐにぼくに慣れ、
少しぎこちないながらも、笑顔で挨拶を交わしたり、おじぎもしてくれるようになった。
・・・でも、まだまだ「よそよそしかった」な(笑)。
それでも、どうしても目線を合わせないようにしたり、どこかめんどくさそうに、無言で避けていく生徒も、中にはいた。
でも、そんなのは、
工場でも会社でも・・・大人の世界でも、どこでもおんなじことじゃないか。
そんな生徒たちと、ぼくとの距離をグッとちぢめるキッカケとなったのが・・・
ある若い男性体育教師との、裏門での「雑談」だったのである。




