第2章:なぜ『東大』にこだわるのか・・・?
ぼくが東大を目指して、公務員試験と看護学校での勉強を除けば、高校以来の本格的な受験勉強に入ったのには、ちゃんと「ワケ」があった。
いくつもあるわけだが・・・
ここでは、その主なものを挙げてみたいと思う。
まずは、
「学歴が欲しかったこと」。
ぼくは、日本全国の高校生の皆さんがそうであるように、単純に、「東大卒」とか、「東大生」のブランドが欲しかった。
あまりいいたくはないのだが・・・
ぼくが卒業した栃木県農業大学校というのは、極めて偏差値が低く、正直いって、
「誰でも入れる学校」であった。
・・・ぼくは、それがたまらなく嫌で、ずっと心の中に、根強いコンプレックスがあった。
高校のクラスメートが、ほぼ全員、どこかの国立大学に受かったというのに、学年トップだったぼくときたら・・・である。
本当に、屈辱だったんだよ。
矢板東高校に入学当初は、先生方をはじめ、誰もが、ぼくが必ず東大生・・・
それも、母校始まって以来の、初の快挙としての東大生になると期待していた。
亀井君などは、ぼくの腕をにぎっては、うれしそうに、
『黄金の東大の腕』なんて言ってくれてたしな。
矢板東高校は・・・
残念ながら、令和の世になっても、いまだに東大合格者は、ゼロである・・・!
だからぼくは、
「夢よ、もう一度!」という気持ちになったのだ。
それで、いいトシこいて、
「・・・必ず俺が、現役ではない、OBカテゴリーにはなるけれども、矢板東高校出身の、栄えある東大生第1号の称号を頂いてやるぜっ!!」
などという、ムチャな夢をふたたび追いかけることになった・・・このような流れだったのだ。
次章では、もう少し具体的な「受験勉強のキッカケ」について、皆さんに話してみたいと思う。
m(_ _)m