第22章:本当に楽しかった、参考書コレクションの日々(5)
ぼくが「カムバック」を決意して、受験に必要な参考書をかき集めようとするさなか・・・
書店に並ぶ、現代の高校生のために用意された書籍の山に、ぼくは、圧倒された。
いろんな科目の書籍を流し読みしてみたぼくは、
ぼくが高校生だったころとは、比較にならないほど、参考書が進化し、質・量ともに、大幅な変化を遂げているのが、直接、この肌で感じられ・・・
正直、どこか、鳥肌が立つような思いさえしていた。
「オレの現役時代には、こんなわかりやすくて読みやすい参考書なんか、全くといっていいほど、なかったもんなぁ・・・。」
これが、正直な印象。
数だけではなく、質も高く、生徒が読みやすい「講義口調」で書かれた参考書まである。
そのひとつを、ここで紹介しておこう。
『坂田アキラ・シリーズ』。
数学・物理・化学の専門家である、坂田先生の渾身の快作シリーズである。
中経出版。
まっ黄色の、非常に目立つ装丁の本。
『坂田アキラの○○○が、面白いほどわかる本』というのが、
具体的な書名になってますね♪
若い読者の皆さん・・・とくに、現役高校生の方は、一度は、書店などで目にされた記憶がおありだろう。
表紙には、あの「涼宮ハルヒ」のような可愛くて、親しみやすいイラストも。
「・・・ずいぶんと、チャラい見た目だよなぁ。こんなんで、本当に大学受かるのかい??」
いやいや、とんでもない。
見た目や解説には、たしかに「チャラい部分」はありますけど、
中身は、ホンモノ。
結果からいえば、
ぼくは、先生の書籍を買い漁って、読み漁ったものの・・・。
追伸:
「いまの時代・・・これだけ参考書が充実してりゃあ、とりあえずそろえるだけそろえて、買うだけ買って読んで、じっくりゆっくり勉強していけば、オレだって、ひょっとして東大受かるんじゃねーの??」
・・・これが、ぼくにカムバックを決意させた、決定的なきっかけでしたね。