表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/114

第16章:コレがうわさの「微分・積分」かぁ・・・。

 ・・・ぼくは、栃木県立矢板東高等学校を母校とする、元・高校生だ。


 1年時の担任は、


 現代文と古典の専門家・・・小森先生。


 ぼくが東大進学をすることを、誰よりも信じてくださった恩師。


 壊滅的に成績が崩壊しても、最後まで励ましてくださった、心根の優しい、名教師のひとりである。


 「なぁ、キミたち。教科書は『飾り』じゃないんだよ。」


 「そうなるとだな・・・どうすることも『アイキャン・ノット』だぜ。」


 が、口癖の、ギャグにさえた面もある、なかなかひょうきんな教師。


 その小森先生が、高校2年時のクラス替えの際、


 「理系進学か文系進学か、就職か選べ」となったときに、ぼくに強く強く、「理系コース」を勧めてきたのだ。


 「いいか、栗原君。文系じゃ、就職はないぞ。悪いことは言わん。理系の学部に進学しなさい。」


 ・・・先生のアドバイスを信じたぼくは、


 その後、理系コースに進んだものの、


 高校の難しい数学・物理・化学の授業に、すぐについてゆけなくなり・・・


 途中で「文転ぶんてん」・・・すなわち、理系から文系に、180度「宗旨替しゅうしがえ」したものの・・・


 頼みの綱の「化学」も轟沈ごうちん


 はじめからの文系ではなかったので、「生物」「地学」は選択できない。


 ・・・行ける国立大学が無くなった。


 社会も、純粋な文系ではなかったので、


 日本史・世界史・公民・現代社会が選択できず・・・


 点数が極めて不安定で取りにくい、「地理」一択いったくとなった。


 英語は校内トップなのに、


 古文・漢文は、いつも赤点。


 ・・・そんな現役時代のぼくだったから、


 高校2年の夏以降の数学の学習内容は、まったく記憶の外である。


 「微分・積分?? 名前だけは聞いたことあるんだが・・・どんな中身なのかまでは、俺にはわかんねぇ。」


 ・・・そんなぼくは、


 オトナになってからの「再受験」の際、生まれてはじめて「微分・積分」なるものの、本当の意味・内容を理解し、


 まるで、子供のように、無邪気に感動した❤️

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ