第105章:総括(24):神経痛との闘い(その7)
ぼくが最初に所属していた警備会社は、
宇都宮市の花房という地区にいまもある・・・
個人経営の『P』という会社。
興味のある方は、ネットで検索されたい。
すぐに情報が出て来るから。
この警備会社に、いま現在の病気の報告をしてからは、
社長も理解を見せてくださり・・・
「通行止め」とか、
「あまり歩かなくてすむ現場」などの、比較的ゆるい仕事場に、ぼくを配属してくれるようになった。
・・・仲間の理解も、幸いにして得られることに。
だが、
そんな状況とは裏腹に、いっこうに症状は良くならない。
(でも・・・だんだんと、この病気の「正体」がわかってきたような気がする。それに、「原因」もな。)
チクチクする、この独特の痛みが、
世間一般に「神経痛」と呼ばれるものだということは、素人のぼくにもわかってはいた。
それに、
数々のマッサージ店に通ってみたりしたが、マッサージの「施術」も、有効だったようだ。
・・・値段が高くて、バカにならないので、通い続けられなかったが。
「葛根湯」のような、
カラダを温める漢方薬が有効なのではないか・・・ということにも気づき始める。
痛みのある患部をマッサージして、コリやこわばりをほぐしたり、温めてやると、
激痛が、かなりやわらぐことも、だんだんとわかってきた。
母は、
電動で充電式の、どこにでも持ち運べる「マッサージ器」を、ぼくに買ってくれた。
そして、
自分も痛いのに、
毎日、風呂上りに、ぼくの背中をゴシゴシとマッサージしてくれた。
・・・母のマッサージは、
本当に気持ちのいいものだった。
・・・愛情がこもっていた。