第103章:総括(22):神経痛との闘い(その5)
・・・だんだんと冬が近づくにつれ、それと比例するかのように、
痛みも増してゆく。
そして、
「ミゾオチ」の痛みと並行するように・・・
今度は、ちょうどカラダの真向かい、
反対側あたりの、肩甲骨と肩甲骨の真ん中を中心としたエリアの激痛も追加された。
(コレは・・・ただの痛みじゃねぇ。)
(早く、医者にいかなくては・・・死ぬな。)
ところが、
どこの病院にかかっても、原因はつかめず、
しまいには、
栃木県の自治医科大学付属病院・・・つまり、
ぼくがいま現在、糖尿病の定期健診でかかりつけの総合病院にて、
MRI検査、レントゲン検査・・・最後には、
「髄液検査」まで行なったが、
依然として、原因は不明のまま。
痛みの種類としては、
あの「帯状疱疹」と同タイプの激痛だった。
うちの母も、ちょうど同じ時期に、帯状疱疹になったから、間違いない。
チクチクするような「疼痛」があり、
ひどいときには、
まるで、鋭利な「焼け火箸」の先端ででも突かれたような・・・
「グサッ!」とした激痛も。
そんなキツイ痛みが、
ランダム・・・本当に「気まぐれなタイミング」で、
カラダ全体のあちこちの、
思いもよらぬ部位に、襲いかかってくるのだ。
しかしがら、
帯状疱疹ではなかった。
なぜなら、
カラダの「両側」にはできないからだ。
帯状疱疹の痛みは、
半身・・・つまり、カラダの半分に出る症状。
ぼくのように、
左右均等に出てくることは、絶対にない。
・・・病院、すなわち、
「西洋医学」に見放されたぼくが、次に目をつけ、救いを求めたのが、
漢方を中心とする、
「東洋医学」だった。