第9章:再受験を決意したワケ(3)
高校数学の参考書に、数研出版という会社が発行している、いわゆる『チャート式』というものがある。
皆さんの高校や中学時に、もしかしたら、数学の授業で使用された方も、あるいはおられるのかな。
ぼくが、矢板東高校にて買わされていたのが・・・
「数学Ⅰ 解法と演習」。
俗に、「黄色チャート」あるいは、「黄チャート」とよばれるシロモノである。
コレは、参考書というよりは、
どちらかといえば、「問題集」としての意味合いが強い学習書だ。
過去に、いろいろな大学で出題された数学の問題を、そのまま載せてみたり、
その類題を載せて、解答・解説までつけることで、入試本番の難しい問題に備える・・・こういった参考書。
まぁ・・・
「恨み節」を、ここでいまさら述べてもはじまらないのだが・・・高等学校以降、大学の数学というものは、
およそ、「暗記数学」といえよう。
あの、受験の神様こと、精神科医で作家の「和田秀樹先生」もおっしゃっておられるように、
東大の二次試験の数学の問題も、しょせんは、「解法の地道な暗記」「公式や定理の深い理解」がベースになっている。
それらに必要な知識を、羅列的・網羅的ではあるが、手っ取り早く詰め込むために開発された、数学受験参考書の老舗・草分け的存在が・・・
ほかでもない、この「チャート」なのである。
ぼくは、この黄色チャートを、2011年10月28日に、
当時、栃木県西那須野にあったブックオフで、105円で買った。
・・・あまりになつかしくてね。
当時は、見るのも触るのも、けがらわしくて嫌だった、この、にっくき黄色い参考書が、たまらなくいとおしく思えてね。
ソレが、再受験の入り口でしたね。