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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

『日常』

作者: 白パーカー

胸糞悪いのが苦手な方にはブラウザバックをお勧めします。

 朝、昨夜セットした目覚ましで目が覚める。ベットから出るために体を起こすと、昨日『彼』に蹴られた腰が激しく痛む。『毎回』そんな事を気にしていては意味がないので気にも留めず階段を下りて食卓に着く。

 母親が

 「あれからもういじめはないの?」

 と聞いてくる。

 もう、何回目だろうか?あったと言えば、「その子達と仲良くしないあなたが悪いのよ。」だとか、「何か言われても無視したり、反応しなければいいのよ。」などと無責任な事をいう。無いと言えば、「じゃあ、仲直りしたのね。」だの、「今度、友達を連れてらっしゃい。」という。おかしな話だ。私は初めから「彼」達と仲など良くないというのに。それに、何故いじめられなくなったら友達ができるのだろうか?いじめられる前もいじめられていた時も、仮にいじめがなくなっても、根暗で喝音症持ちで趣味が読書である自分と友達になりたい人などいるのだろうか?絶対いない。仮にいたとしても好き好んで友達になろうなどとは思わないはずだ。そんな事を考えながら朝食を取り、身支度をして家を出る。登校する際?勿論独りだ。週5日独りで家から中学までの道2.5KMを歩く。何故徒歩なのだろうか。自転車ではだめなのだろうか。自問自答しながら学校に着き、靴箱っを通り過ぎ、階段を上り、教室に着き、自分の席に座る。今日は画鋲は置いてなかったようだ。と、いう事は『彼』達はまだ学校に来ていないのだろう。もしかしたら、実は来ており、ただ単に、今日は画鋲を置く気分じゃ無かったのかもしれないが。机から本を取り出ししばらく読んでいると、頭から黒板消しを叩きつけられた。そして、『彼』は言う。

 「あーっと、ワリィな。チョークの粉と大差無い存在価値だったから気がつか無かったわ(笑)」






 俺は毎日友達と一緒にふざけあっている。前に、誰かからいじめは良くないと言われたが、いじめて居るわけじゃない。ただ、遊んでいるだけさと言い本人にもそうだよなと笑いかけると、黙って頷いていた。ほらな、と言うとソイツはどっかに行った。今日も、黒板消しをあいつの頭に当てて遊んだ。昨日、軽くじゃれ合ったつもりが、少し怪我をさせてしまったので、

 「昨日はゴメンな。俺はちょっと蹴ったつもりだったんだけど(笑)」

 そう言うと、あいつはただ黙って頷いた。それにしても全然喋らない奴だな。そうだ、あいついつも本を読んでいるし、本でも破いたら少しくらいは何かしらの反応をするだろ。


 


 僕のクラスでは虐めが起こっている。止めに入ろうかと思ったけど、自分まで標的にされたらたまったもんじゃない。下手に関わって大事になったら進路に響くかもしれない。

 虐めには『加害者』『被害者』『傍観者』の三種類が存在するというが、もう一つ『気が付かなかった人』もいると僕は思う。先生に何か言われても、本人も嫌がっているようには見えなかったと言えばいいのだから、自分の認識外で起こっていた事にするのはとても都合がいい。

 ああ、こんな事を考えている暇があったら勉強しないと。時間が勿体ない

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