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白龍伝説 ~知恵の塔~  作者: 鳥之羽
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神器

 固有能力、能力、神器などなどを募集します。感想に書いてもらえるととても嬉しいです。名前だけとか能力の内容だけでも全然OK。


 いいセンスのものがあればどんどん本編に組み込んでいくので、どうかよろしくお願いいたします。 


 ようこそ知恵の塔へ。みんな大好きエールベンだよ。今回は神器について語って行こう。


 神器っていうのは簡単に言えば特殊な力を持った道具のことさ。


 その形状も能力も千差万別で、一つとして同じものは無いと言われているんだ。中には世界のルールすら歪めることが可能な、正に『神の器具』と言えるものすらあると言われているね。


 ちなみに神器と魔道具は全く違うものだよ。


 魔道具というのは道具に魔術式を刻印することで作ることが出来る道具のことだ。


 魔道具も確かに刻印された魔術を発動させることで特殊な力を持った道具と言えなくも無いかも知れないけど、神器の力っていうのは、そんな単純なものじゃないんだ。


 まず神器には、その力を発動させる為の機構とかは存在しない。魔道具は必ず魔術式を刻印して、その力を扱う為の構造が必要になるけど、神器にはそういったものは一切存在しないんだ。


 次に神器の力は理解不能の物が多いんだ。ここらへんは固有能力(ユニークスキル)と同じようなものだね。神器の中には全く使い道の無いようなクズ器と呼ばれるものもあるけど、それでもほとんどの力は現在の人種の魔術では解読出来ないものばかりさ。


 最後に神器は所有者を選ぶっていう特性があるんだ。とは言っても、これに限っては当てはまらない物も多くあるのだけどね。実はこの性質の有る無しで神器は二つに分けることが出来るんだ。


 所有者を選ぶ神器を、『神霊器』、選ばない神器を『人霊器』と呼ぶよ。


 何故そう呼ぶのかを説明するには、まずこの世界の歴史について少し語らないといけないね。


 この世界は地球で言うファンタジー世界と思ってもらって差し支えないよ。でも、この世界にはこの世界の歴史が存在するんだ。


 まず神霊歴と呼ばれる時代。今から大体3億年以上前になるのかな。この時代は正に『神』と呼ばれる者が世界を渡り歩き、支配していた時代だね。この頃はまだ惑星すら満足に存在してなかった。というより『神』と呼ばれる存在は一つの惑星で閉じ込めることが出来るほど小さい存在じゃあ無かったんだ。


 『神』は、全知全能に最も近い存在だったけど、残念ながら愚かではあったらしいね。彼らは理由は分からないけど現在では『神話大戦』って呼ばれている戦争を起こして()()()


 『神』が滅んだ後、訪れたのは魔精歴と呼ばれる時代だ。この時、世界の中心は天使・悪魔・精霊の3種だった。この時代は今の世界の基盤になった時代っていってもいい。魔物、魔獣、人種、なんかが生まれたのも、この時代さ。まぁ、この頃は今ほどの力は無かったけどね。


 でも残念ながらこの時代は長く続かない。天使・悪魔・精霊の3種が驚くほど仲が悪かったからだ。とにかく仲が悪かった3種は当然ながら戦争を起こした。この戦争は『幻魔大戦』って言われているよ。で、まぁ案の定この『幻魔大戦』で3種はほとんど絶滅と言ってもいいぐらい消耗したんだ。


 そうして次に訪れたのが人間による人間の人間の為の時代、人盟歴さ。この時代は実はファンタジーというより君達の地球に近い。目立った力を持った魔物、魔獣は存在せず、そもそも魔素の濃度が著しく低下していたんだ。この時代は1万年も続いて、最終的には地球で言うSFのような世界だったらしいよ。


 化学や物理も極限まで進化して、さらにこの世界特有の魔力という物質によってありとあらゆる技術は行きつく所まで行ってしまって最終的には人類の楽園が築かれたと言われているよ。


 でも、これまた残念ながら人間も愚かな生き物でね。究極の技術まで行きついたものの結局その技術は戦争で使われて、『神人大戦』と呼ばれる最大規模の戦争で文明まるごと、この時代は崩壊したんだ。


 そして来たのが今の時代、新聖歴と呼ばれているよ。この時代は混沌の時代だ。世界の多くは過去の文明を失った人間が支配しているものの、人盟歴の古代技術(オーバーテクノロジー)が様々な所で発掘され、魔精歴の天使・悪魔・精霊が限定的な条件下のみだが力を振るい始め、そして何より多くの地域で『神』の存在が散見されるようになっている。


 様々な存在の様々な思惑が混ざり合いまくってしまったせいで、『ありえない』ということが無い、と断言してしまっても過言では無い状況になってしまっているんだよ。


 ……おっと、話過ぎた。『神霊器』と『人霊器』の話だったね。でも今の話で大体わかったんじゃやないかな。


 『神霊器』っていうのは神霊歴または魔精歴に神、天使、悪魔、精霊などの超常の存在によって作られたって言われていて、逆に『人霊器』は人盟歴に人間による古代技術(オーバーテクノロジー)で作られたと言われているんだ。


 それが本当かどうかは今の人種には確認しようが無いから、あくまで推論なのだけどね。


 あぁ、でもさっき言ったこの世界の歴史は本当だよ。それは私のもとまで辿り着いた()に与えた『知識』だからね。それだけは真実であると私の『知恵』に懸けて誓おう。


 あとは『神霊器』と『人霊器』の詳しい説明をしようか。


 まずは『神霊器』からだ。『神霊器』は所有者を選ぶ神器のことだね。逆に言えば『神霊器』は選ばれなかった者が使っても、その真価を発揮しないんだ。その場合でも丈夫な道具としては使えるけどね。神器は総じて頑丈だから。


 『神霊器』に選ばれた存在が触れると、その本体を身体に宿すことが出来るんだ。このおかげでわざわざ持ち運ぶ必要が無くなって任意のタイミングで虚空から出し入れできるようになる。正直、これが冒険者の武器だったりすると頑丈で壊れづらい上に、持ち運び不要というだけで十分利点だよね。


 あとこのタイプの神器は所有者が死ぬと一緒に消えてしまうという特性も持つんだ。なら神器は減る一方じゃあないかと思うんだけど、どうやらそういうことにはならないようなんだよね。どういう仕組みでそうなっているのか解明されてないけど、神器所有者は何故か過度に増えたり減ったりしないらしいよ。


 次は『人霊器』についてだね。とは言ってもあんまり教えることは無いかな。『神霊器』に比べるとどうしても地味と言わざる得ないんだ。


 一つ、『神霊器』とは違う所をあげると『人霊器』は生活で便利な物もあるということかな。実はこれが『人霊器』が人の手によって作られたのではないか、と考えられている理由の一つなんだよね。


 だって神、天使、悪魔、精霊なんていう天井の存在が日常の便利グッズみたいな物を作るとは思えないからね。


 あとは『人霊器』の神器は『神霊器』に比べて数が圧倒的に多いという特徴もあるかな。どうやら過去の世界では一般的に普及していた物もあるみたいで万単位で発掘されているものあるくらいなんだ。


 でもそんな神器ですら今の人間の技術では全く複製不可能なんだから、どれだけ技術力の差があるのか分かるといったものだよね。


 まぁ、人盟歴の人間と新聖歴の人間じゃあ21世紀の人間と紀元前の人間ぐらい離れているんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけどね。


 さて神器のことは大分分かってくれたかな?今日はここまでだ。


 では皆さんが真理に至ることを願っているよ。さようなら。













 あぁ、最後に少し。


 ユキ君の持つ『霊刀 天之白雪』は()()()()()()()()()()()。いや、ある意味では神器と言えるけど、アレは―――


 おっとこれは言えないみたいだ。まぁ、その正体はそのうち分かることだと思うけどね。


 では今度こそ、さようなら。


 おっと後書きにすまないね。私の話に対する質問、指摘はいくらでも歓迎するよ。正直な話、話忘れや間違いがある可能性は十分にあるからね。


 勿論、普通の感想も大歓迎だ。よろしくね。

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