復習授業 其ノ壱 国
《平和主義国ダイアスと武装国家ファンネス》
・ダイアス
良正とアスカが召喚された国。国王ダイアス=ヨーゼフが後の守護龍、古龍リンガドルと洞窟にて遭遇した際、平和についての話で意気投合したことで建国。故に、自衛目的以外にまともな戦力を国家として持たなかった。話し合いや交渉だけで領土を獲得し、大陸を囲うほど膨大な国土を誇った時期もあった。しかし、平和主義ゆえに、大陸北部・地獄の門から百年に一度襲来するとの伝承がある災厄“魔物夜行”に対抗できず、国土七割も呑み込まれた。その後、魔に蝕まれたヨーゼフの息子・バージェスらが建国したファンネスによって王都ガルディア付近のごく狭い土地に追いやられる。その窮地から抜け出すため、良正とアスカを召喚。魔力ではなく国独自の“言の波”(≒語彙力)を用いる。それによる魔法的現象を総じて“言霊”という。魔法の対義語と考えて良い。
・ファンネス
大陸北部・地獄の門から百年に一度来るとの伝承がある災厄“魔物夜行”によって魔に蝕まれたバージェスを代表に建国。国民の大半は、元ダイアス国民である。国家総統となったバージェスはダイアスを侵攻、大陸の六割を一気に手中に。武装国家の名の通り武装もするが、高度な魔力運用でめざましい国の発展を遂げたり、あまたの戦術を用いた戦闘を行う。