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事務所を出る時に誰かに監視さられていないか確認をし、戻る途中にも確認したが誰もいなかった。それでもマンションに着いても念のためエントランスから入らずに事務員から教えてもらった非常用のドアから中に入ると直ぐにエレーベーターに乗った。
「よかった、事務所まではばれていないようだ。それにこのマンションにも監視はいないようだし。それでは地下室に行きますか」と直ぐにG3のボタンを押してもやはり動かなかった。
「話しの通りボタンを押しただけでは動かないのか。そうとう厳重だな」
事務員が教えた通りにボタンの下にある鍵の差込口に地下部屋の鍵を入れ右に回してボタンを押すとガタンと何かのスイッチが入ったような音がすると今度はゆっくりと動きだした。
「おっ、動いたぞ。上手くできているな。まるで地下の秘密基地に行くようだ」
地下に降りエレベーターのドアが開くと真っ暗で少し臭かったが
「ここで拷問されて死んで恨みを持つ幽霊が急に出てたりして。おっ、怖わ・・。
でもこの世に幽霊なんていないよな。でもバンパイアはいるしな・・」
懐中電灯で廊下を照らしてみるとわりと片付けてあり人が使っていない様子ではなかった。直ぐに教えられた電源スイッチを探しだし、全てのスイッチをONにするとポツポツと廊下の灯りが付きブーンと換気扇も回りだしたので深く息をした。
「それにしても、夜一人では来たくいないな。それで3号室はと・・。
あった、あった。それにしても頑丈なドアだな」
指定された部屋の鍵を開け、金属でできた重いドアを力いっぱい押して開けるとヒヤッとしてぞっとしたが、明かりを付けてみると部屋の作りは広いワンルームだった。それに驚く事にベッドやテーブルもあり大体の家具は揃っていた。
「少し、空気が悪いが喚起をすれば、直ぐにでも住めそうだ。それにしても俺の部屋よりも豪華だ。部屋代はいくらかな。これも俺に請求されるのかな」
監禁部屋と聞いていたので、牢屋のように狭くなっていて、壁なんかに血の跡等も有るのかと思えば俺の部屋よりも豪勢な部屋だった。
「なんだ、想像していたのとは大分違うな。事務長は俺を少し脅かそうと・・」でも背中がひんやりするし、それに窓が無い。俺には湿気が多く冷や冷やするが逆に姫にはこれがいいのかもと
「これなら暑さも大丈夫だ、光も入らない月夜も大丈夫かも」と早速、生活に必要なものを昨夜から雨戸が閉まったままの自分の部屋から何度か運び込み1時間ほどで済ませて、急いで事務所に戻った。




