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姫様の守護者は見習い勇者  作者: ゴーヤウリウリ
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「監禁部屋って。そんなものがどうしてあるんですか?」

「お前は俺達の仕事を忘れたか。泣く子も黙る地獄の金融業者だ。

今は法律で禁じられているが昔はな借りた金を返さない奴を監禁拷問したのさ」

「ちょっと待って下さいよ事務長。昔も監禁や拷問は禁止されていましたよ」

「そうだったのか昔も禁止されていたのか。俺は知らなかったから無罪だけど、

やり過ぎて途中で死ぬ、いや、消える奴もいたけどな」

「昔って、もしかして今もやっているんじゃ・・」

「おいおい、見習君、それをここで言ったら危ないぞ」と事務長は少し笑っていたが、俺は笑えなかった。


この時俺は事務長があのマンションを紹介した理由がやっと分った。

そうだったのか、このマンションにお金を借りた奴を住まわせて監視していたのか、そして借金を返さない奴を地下で監禁拷問し、もし返さない時は・・。

だから俺も逃げないように安い家賃で住まわせているのか。

でも、昔って、いやこの事務長なら今はより酷い方法でやっている筈だ。

それで住居人と余り会わないのか。

俺はそうならないように絶対返そう。


「それでお金を借りた奴は当然人間じゃない者も多くいたからな。

当然魔法や特殊能力を使って暴れ出したり、逃げな出さないように地下の監禁部屋は色んな仕掛けがしてあるらしい。例えば結界が張ってあったり、特殊な合金で壁を作ったらしい。それで誰も暴れたり、逃げ出せなかったと聞いた事がある」

事務長は部屋の特徴を話してくれたがその意味がまだ理解できなかったので

「それで、姫とはどう関係しているんですか?」


「そこでだ、試しに一度彼女をその部屋に閉じ込めてはどうだろうか。

お前も彼女の人格が変わると困るだろう。あの部屋には月の光は入らないし、

特殊能力も使えないとしたら、もしかしたら・・」

「監禁部屋に、姫をですか? その部屋少し気味が悪ですね」


その部屋が監禁部屋だと教えられて俺は少し怖くなり躊躇していたが、ソファーに寝ている姫が寝返りを打ちムニャムニャ言い出したので

「おいおい、早くし決めないと、お前の姫様が目を覚ましちゃうぜ」

事務長が急かされたので、今すぐに他にいい方法が見当たらず仕方がないので

「よろしくお願いします」と頼んでしまった。



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