日本人は罪深い〜擬人化と女体化で異世界侵略〜
ある日異世界と我々の世界は繋がった。そして異世界からやって来た軍隊は『ニホン』を名乗る国家であった。
最初こそ『カガク』とやらに驚いた我々だったが、魔法の敵ではなかった。
我々は連勝を重ね、開戦から一月も待たずやつらを異世界へ送り返してやった。歴史的快勝であった。
ならば逆侵攻をかけてやろうと我々が突入しようとするその時、────やつらは現れた。
やつらは小太りであったりガリガリであったり割れそうな眼鏡をかけていたりと、おおよそ戦闘ができるようには見えない集団であった。
先の勝利もあり我々は調子に乗っていたのかもしれない。いや、舐めていようとなかろうとやつらを敵に回した時点で負けだったのだろう。欲をかかず講和に持ち込むべきであった。そもそも最初の軍隊だって様子見だったのかもしれない。
いや、よそう。我々は負けたのだ────ニホンに、ヲタクに……
謎のデュフフフフと笑う集団────彼らはプロフェッショナルを意味する『ヲタク』というエリート集団であったらしい────に一番に戦闘を仕掛けたのは我が国の勇者であった。かつて神槍を駆り竜を屠った彼は彼らに踊り掛った。その瞬間────彼は美少女へと変わった。
何を言っているのかわからないかもしれないが、言葉通り美少女に変わったのである。
これは『ニョタイカ』いえ、『女体化』という能力だそうだ。
やつらは『ティーエスッコバンザイ」と叫びながら我が軍を蹂躙した。
この能力によって我が軍は騎士団長を含め一兵卒にあたるまで全員が美少女と化した。
しかし、美少女と化したとはいえ彼らは勇者であり騎士であり軍人である。戦えたはずだ。
だが戦うことはできなかった。
それはやつらがもう一つ恐ろしい能力を持っていたから。
『ギジンカ』────生物であろうが武器であろうが人以外のありとあらゆるものを人へと変える恐ろしき能力である。
勇者の神槍を始め、軍馬、鎧、果ては軍旗までが人、それも美少女へと変わったのである。
我々はそのあとも抵抗した。
女性だけの騎士団である天馬騎士団、一角馬騎士団を向かわせるも、今度はグフフフフと笑う女性集団によって天馬や一角馬はことごとく美男子へと変わり骨抜きにされた。
城下はやつらに占領され、城をギジンカされたことで我々の国は降伏した。
王家を始め、責任ある立場のあるものたちは戦争の責任を取らされ美少女へと変えられた。驚くことに女性であろうと美人・美少女でない限り有効らしく、お婆さんと呼べるような人までが美少女となった。
そして我々の国は彼の国の属国となった。
そして美少女であり、この国の第二王女であった妾、いえ私は、今はティアラであった美少女と神剣であった美男子と幸せに暮らしています。
なんか思いついたけど、めんどくさくなって短くざっくりな感じに成り果てました。
誰でも何人でもいいから連載版書いてくれないかなぁ……壁|ω・`)ちら