表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

ミオネラ、君を愛してる 共通①

――――すべては憎しみあう二つの星から始まった。

大統領がおさめる愛無き星ラブリクア、もうひとつは王が統治する愛の有る星ラブアリア。


発端はラブリクア星のエネルギーが、突如ラブアリア星に吸い付くされ枯渇したことだ。

元は同じ力から生じる二つの星は統合されラブラクアとなる。


しかし上半球はラブアリア、下半球がラブリクアと未だに別れている。

そんな動乱の時代、なんとかするため、ある少女が立ちあがる。


名をミオネラ=ミュウバン。女神ミニュルヴァの生まれ変わりとされる聖女だ。


彼女は惑星ドゥーブルフロマージェにある魔法学園にいき、愛の力を集めにいくのだった。



「はあ……どこのピックアップだよ……」


ミオネラはため息をついた。


「なんでただの民間人の私が聖女?」



ミオネラの父はラブラクアの一般のサラリーマン、母は専業主婦。

ラブラクアは外来の団体がくるが、基本無宗教なので彼女が教会にいた覚えもない。

女神の生まれ変わりの聖女、というのも大統領のでっちあげだ。


『愛エネルギーってどうすればてにはいるんですか?』

『昔シャカシャカリーンというアニメがあってだな』


『で、どうするんですか?』

『古いネイティブな時代の伝承では本気の恋をすれば星が満たされるとある。天使マーベルの復活だとか。まあ私は天使やら神なんぞ信じていないが、藁にもすがるというだろう』


『はあ……』



転校しても女神の生まれ変わりなんてこの魔法学園じゃザラ、近い時期に王族も転校してきた為にとくに騒がれなかった。



私は人見知りするタイプではないから、普通にしていく。


「おはよう」


というと、皆が挨拶を返してくれた。


「おはよ……オレはキューフィー=アルミナティっていうんだ。よろしくな」

「こちらこそよろしくねキューフィー君」

「君なんてガラじゃねーよキューフィーでいいって」


「……あんたが最近転校してきたっていうミオネラか?」

「そうだよ、おはよう」


あくびを噛み殺し、ユルンズは軽くうなずいた。


「こいつはユルンズ=シラルダ、まあオレのダチだ。よろしくしてやってくれ」

「うんよろしく、ユルンズ君」

「……ああ」


嫌われてはいないみたい?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ