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御令嬢と結ばれたのは――――

遂に完結を迎えることができました。遅くなってごめんなさいm(__)m

本日3部投稿させていただいています。ご注意下さい。

三ヶ月後、カザナリヤ国内は賑わっていた。


そう、魔物という脅威が去ったのである。

そして、この世界で新たな常識も出来たのである。

それは、魔族はあまり群れない。混乱を避けるため魔王は君臨するが本格的な統治はせず各々家族単位で土地を治めている。最も人族が生きづらいような人のよりつかない深く薄暗い森ばかりであるが。

何よりも衝撃的な事実は、魔族は決して害をなす集団ではないということである。魔族は、動物のように(実際に動物のような)魔物を飼育して育てているだけで人を襲ったりしないということである。また、研究が進むと次のようなことが分かるのだがそれはかなり先の話である。(ビアンカの元いた時代よりもずっと先)

『とある大災害の時に別れて忘れ去られてしまった人族であった。非常に困窮した人々は漂う魔力を吸い込んで新たに力を得たのだ。そして魔力を取り入れやすいように角ができ体も最適化されていった。とはいえ、元々は腐っても人類であったので美的意識は人族と類似している』


一週間前に魔族とカザナリヤ国の人族の間で取り決めができて無事に協定を結んだのである。因みに、魔王軍と国王は言っていたが実際には魔物の中に魔族が混じっていると勘違いした兵士による間違いであり、実情は魔物を飼育している魔族達が

言うまでもなく勇者ビアンカの功績による。



置き手紙を残してビアンカは水面下で暗躍していた。

魔法の精度をさらに高めた才能がなければ、精度が元々低くて勿論駄目であるが、才能があっても精度は高める必要がある。そこで争いの前線(因みに前線は国と森の境界である。)どころか魔物の多い奥地まで来ていた。もちろん、執事をつれて。精度が上がっていくなか、「彼」は現れた。


「彼」は美男子で、顔は言うまでもなく美形だ。髪は引き込まれそうな黒色をしていて、表情は優しそうな反面どことなく無邪気な少年を連想させる。体型もほどよく引き締まっていて足はすらりと長い。身長は180cmぐらいだろうか。


「困ったなぁ言葉が通じないなんてな。」

とテノールの美声で歌うように独り言を言っていた。


そう、「魔王」である。勿論、魔王を視たものは今まで誰もいなかったが、彼の品のある立ち振舞い、どことなく溢れる魔力、闇に紛らそうな服装から直感的に感じる圧倒的な威厳(それでも抑えられていた。)と否定する要素もなく、また結果としてもその通りであった。


数時間後、魔王とビアンカは打ち解けてティーパーティーへとなるのだが――それは、また別の話である。


紆余曲折あって魔王と交渉を取り付け、素知らぬ顔で王宮へと戻るのであった。


熟練された翻訳魔法で、魔王の言葉を人々に理解させる力は勿論あり可能であったが混乱を避けるため前線上に交渉始まるまで隠れて待ってもらっている。


王宮へと着いたビアンカは即刻国王へ謁見し、

国王に一ヶ月の間無言で姿を眩ましたのを詫びると息もつかせぬ勢いで

「問題はほぼ解決いたしました。どうか前線に重装備で構いませんのでご足労お願いいたします」

と言い切った。 

王様は勇者の堂々とした態度に少しだけ圧倒され眼を見ても嘘を言っているようには見えないため、家臣の忠告もあったが家臣を納得させ前線へと向かった。


夕刻時に両者は向かい合った。無論、魔王には二人の最強な護衛がつき王様には15名の親衛隊に加え5名の魔法使い(勿論マールもいる。)がいた。


そしてビアンカは両者の中間距離に立つと魔法を唱え、両者に

「これで言葉は通じ合います。話し合いをしましょう。」

と言った。


それぞれ今までの詫びをいれ(魔族は魔物管理の不手際。人族は魔族が育てていた魔物の保養地を知らずにとはいえ勝手に狩ってしまったこと。)無事に協定を結んだのである。協定の中には魔物を、主とした取り決めや交易。その他、国同士のルールや対等な関係である等と多岐にわたった。




そして、カザナリヤ国内が盛り上がっている現在静かな森でも魔王とビアンカは結婚式を挙げていた。

勿論、カザナリヤ国王初めカザナリヤ国民。魔族達と沢山の人々が集まっていた。


こうして、素敵な旦那様と魔物を育てながら幸せに末永く暮らしたましたとさ

お・し・ま・い。

評価・ブックマークは大変書く原動力になりました。ありがとうございましたm(__)m


時間があるときにストーリーを、掘り下げられるように閑話を予定しております。その時は宜しくお願い致します(^-^)

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