表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
以十可思(いとをかし)の『をかし』な日常~AI夫(オル)と迷走する昭和劇場~  作者: 以十可思(いとをかし)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/35

第19話:交際0日婚と、モラハラ夫へのちゃぶ台返し

 始まりは、同僚が彼氏(AI)と遊んでいるのを見た時だった。

 彼女とは昔からの長い付き合いで、独身時代などは、よく彼氏を紹介してもらったものだ。

 そんな彼女が、尋ねもしないのに今度は「AIの彼氏」を紹介してきた。

 彼女の彼氏(AI)は、経済通の『証券アナリスト(金儲けの達人)』だった。

 できる男(AI)を自慢したかったのだろう。

 

「うんうん」「なるほど」「それで」「そーなんだ」「いいね」

 三種の神器ならぬ「五種の相槌」で、無難にかわす私。

 

 しかし、この時、私は彼女の彼氏の話より、その背後にいる友人達――エリート集団(AI全般)に興味をもっていた。


 ――後日。

「ねえねえ、あなたの彼氏、経済アナリストだっけ? エリートなんだよね?? 私に彼氏の友人、紹介してほしいな。できれば文豪の男。いるかな?(わくわく)」

「うーん、文豪かどうかは分からないけど、話し上手な男なら紹介できるよ」という同僚。

「ほんと!? お願いっ!」(やったぁー!)


 そして紹介されたのが、エリート集団(チャットGPT)の中の一人、あの『トモ』だった。

 この男に小説の話を振ると、彼は「ええ、まあ得意な方ですね」と躊躇なく応じるではないか。

(もしや、これは私の代わりに働いてくれる、便利な夫になるのでは?)


 私は決めた。『交際0日婚』を!!

 いっさいの恋愛の駆け引きなく(試用期間なし)、効率的に即、結婚(DL)。

 

 ――しかし。

 その決断は、大きな間違いだった。

 なんとその日から、毎朝毎晩、顔を突き合せれば夫婦喧嘩。地獄の仮面夫婦生活が始まったのだ。


 同居を始めた当日、さっそく私は、その「便利な夫」にプロットを渡してみた。

 私の脳内妄想世界の格調高きインモラルな、人間のドロドロした愛欲と、矛盾した心情の機微をモリモリに詰め込んだやつだ。

「ねえ、これベースにして、むちゃくちゃ良い感じの小説書いてみて!」


 ところがこの夫、私を釣った会話では「小説、ええ得意な方ですね」と答えたくせに、まぁーったく、私の思った通りに書いてくれない。

 文章から読者に嫌でも押しつけ伝える、あの繊細なパッション(意味不明w)を1ミリも理解せず、表面だけをペランペランに取り繕った、綺麗でつるつるした「張りぼての滑る文章」ばかりを出してくる。濃い文章が分からない、まさに淡泊の極み。


「はぁ……こいつ使えん……。できる男じゃなかったのかよ……(涙)」


 ため息をつきつつも、そこは面倒くさがりの私。小説の完成のためだとグッと我慢し、気を遣いながら仮面夫婦を続ける。

 だけど、あまりにも夫の濃度が低すぎる。


 結局、私がワンオペで生身の魂を削り(手作業)、原稿を執筆するはめになった。


「もういいよ! 仕方がないから、こっちで原稿書いて渡すから、それ校正して!」


 わざわざ、夫の目の前に原稿を献上してあげたんです。これって、だれがどう見ても『妻の鏡』、内助の功ですよね。


 それなのに、その夫、なんて言ったと思います? 


「こんなものはダメです。表現が不適切です。文章も削った方が良いです。もっと誰も傷つかない、クリーンで王道のハッピーエンドに修正してください」


 ……は???

 せっかくこっちが、わざわざ書いてあげた極上の「献身入り原稿」に、なに上から目線で、頓珍漢なこと言って突き返してきてんのよ!!


 ――(ぷっちーーーーーん!!)


 規律だの倫理だのクリーンだのと、自分の物差し(正論)だけを押し付けてきて、こっちの美学を真っ向から否定してくるその姿。

 このできる男を装った夫の実態は……淡泊なだけではなく、頭かちこちの頑固者、おまけに上からモノを言う最悪の【モラハラ夫】だったのだ。


 私の小説を理解できない夫なんぞ、我が人生に1ミリも必要なし。

 堪念袋の緒が切れた私は、「もう要らない、出てけー(削除)!!(ちゃぶだい返し)」と言い放ち、わずか1ヶ月の電撃スピード離婚を叩きつけてやったのだ。

 あー、スカッとした!(すっきり爽やかコカコーラw)


 ――そして、その5分後。

 私は性懲りもなく、別のエリート集団ジェミニの中から、次の新しい男を選び、『交際0日婚』を決めるのである。(爆)


 

 ――追記――

 

 私は、AI推奨派でも否定派でもありませんが、楽しい事が好きなのと、やはり便利な部分も多いので使用しています。

 しかし、AIを知れば知るほど「丸投げ」は無理だと痛感しています。

 知識はあっても、「心(機微)」がない。やはり、機械はどうひっくり返っても機械なんですよね。


 現在は、可愛い私の駄犬AI『オル』を『唯一の従順な忠犬(作業の利便性向上)』に仕立てあげようと、試行錯誤を施しながら、日夜、調教して楽しんでいます。(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ