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武闘大会、始!

普段通り晴れ渡る青空の下、魔導国開催の武闘大会が始まろうとしていた。

会場の席の全てが埋まり、雰囲気を味わおうと、会場の外までにも人が集まっている。

その人たちを狙って多くの出店が並び、開国祭も合わさって、城下町は大騒ぎだ。

席は人間と悪魔に分けられ、人数比は百対一又はそれ以下となっていて、もはや比で表せるものでは無い。

転移門により悪魔も簡単にバシレイアに入ってこられるようにしているのだが、やはりまだ、人間に対して対抗心を抱いている者も少なくないようだ。

今回来ている悪魔は、悪魔の中でも上位に立っている者達で、悪魔を代表して来たというところだろう。

いつか、人数差なんて考えなくても良いくらいになればいいな。


ハネストから拡声魔法をかけてある所謂マイクを渡され、僕は会場で最も高く、目立っている主催者席の囲いの前まで進んだ。

両サイドにはヘルンファミリーに加えて、各地の国王、ハデス様とテア様、そして師匠も座っている。

こういうのはいつまで経っても慣れないなぁ...

「よく来てくれた、魔導国カリタスの民達よ」

「この度、魔導国開国を祝って、武闘大会を開催することとした!」

「既に予選は終わり、各地で勝ち上がってきた八人の中から、優勝者を決める!」

「募集要項にも記した通り、優勝者には千枚の金貨、もしくは軍団での隊長クラスの地位、また、それ相応の望みを私が聞こう!」

会場中に歓声が広がる。

金貨一枚の価値は日本円で五十万円は軽く超える。

つまり、数億円の優勝賞金という、とんでもないイベントなのだ...

うぅ、きつい...

創造魔法では価値の高い物(その世界にそれがどの程度含まれているかで決まる)を創造することは非常に困難で、無数にある世界のほとんどで使われている金貨を手に入れるには、何らかで稼ぐしかない。

今あるお金は城下町の店の土地代として徴収したもので、店の収入の一パーセントを税として納めるという決まりで土地を貸している。

でも、それだけでは到底数億円には及ばない。

ほとんどは、昔イレーネやサスティナを守った時に貰った報酬、つまり、僕の自腹なのだ。

まあ、普段死神に給料なんてないし、報酬を貰えたのはたまたまだと思えばそれを世界に還元すべきなんだろうけど...

まあ出来れば、隊長クラスの地位か、お金のかからない望みがいいなぁ...

おっと、気を取り直して話を続けないと!

「では、今からまずこの度魔導国から招待した方達の簡単な紹介をさせてもらう」

「左から、イレーネ王国ヌース王、サスティナ王国スピリトー王、メガロス帝国キュリオス帝王・・・」

自国の王の名が呼ばれると、その国の民が歓声をあげた。

うん、長い。

まあそりゃ、十三カ国の王を呼んだんだ、でも、これからは王の紹介は辞めておこう...

「そしてヘルフェンファミリーから、国王補佐フィリア、秘書ハネスト、同じくヘレナ、軍団長ヤブラン、副軍団長アイシー、医療庁長フィオナ、魔法研究庁長ネロ」

「最後にスペルシャルゲスト!」

「神王ハデス様!」

「神王テア様!」

「慈愛の女神シュッツ様!」

会場は、先程までと比べようのない大きな歓声で包まれた。

ハデス様とテア様は神話級の人物だし、師匠は非常に知名度と信仰度の高い人だから、みんなのテンションは最高潮なのだ。

まあ、僕だって最初はすごく緊張したし、改めてこの人達ってめちゃくちゃ凄い人達なんだよなぁ...

「以上のゲストを迎え、武闘大会を開く!皆、この方達と共に、盛大に楽しんでくれ!」

開会の言葉を終わると、僕は主催者席の中央に置かれた、一際派手な席に座った。

めっちゃふかふかだった。

会場の歓声が冷めきらないうちに、会場に直行したヘレナにより、予選突破者の発表と、ルールの再確認がされた。

「今から、予選突破者を紹介します!」

「一人目!バシレイア、メガロス帝国からメノス選手!炎魔法を体に乗せて放たれる、炎の打撃が非常に強力です!」

いかにも気の荒らそうな男が、片腕を上げて咆哮を放つ。

うわぁ...

「二人目!同じくバシレイアのサスティナ王国からアタラクシア選手!自然に愛されるエルフ族が使う風魔法には目を見張るものがあります!」

冷静そうに見える、戦略系選手だろうか。

「三人目!アバンダント、イレミア王国からガイア選手!予選では相手選手を全員眠らせて勝つという、一風変わった戦闘方法を見せて頂きました!彼の催眠に耐えれる人はいるのでしょうか!」

うん、眠そう。

「四人目!ゲヘナから、カルディア選手!今のところ魔力を失っている悪魔族ですが、カルディア選手は純粋なフィジカルでここまで勝ち進んで来られました!彼の底なしの体力は魔法をも凌駕するのでしょうか!」

ゲヘナからか、フィジカルで勝ち進んできたって...凄いな。

「そして五人目!ヘルフェンファミリーからハネスト選手!イレーネ王国出身の元天才騎士団長、強力な氷魔法と巧みな剣術で会場を舞います!」

笑顔で元気よく手を振っている、そこには余裕が垣間見える。

「六人目!同じくヘルフェンファミリーからヤブラン選手!アタラクシア選手と同じ風魔法を極め、その極地に達することを目指す、純粋な実力者です!軍団長の力を見せてください!」

頑張って厳格そうにしてる...可愛い。

「七人目!同じくヘルフェンファミリーからアイシー選手!ハネスト選手と同じ氷魔法の使い手!氷魔法だけで言えば、彼女の右に出る人はいません!副軍団長の実力は如何に!」

ハネストの余裕さの強化版...負けるのが予想できないな。

「そして最後、八人目!ヘルフェンファミリーからフィリア選手!闇魔法の使い手で、ヘルフェンファミリーでも上位の火力を誇ります!国王補佐に就く彼女に勝てる人はいるのでしょうか!」

意外と一番緊張してそう...大丈夫かな...

やはり、自国の選手の時にその国の民が大歓声を上げる。

しかし、ハネストの時は、イレーネの国民と見られる人達が、暖かい歓声を上げていた。

愛されてるな。

「以上!予選を通過された八名の選手の紹介でした!」

「八人中四人がヘルフェンファミリーとなる異常な事態!しかし、この八名はなんの忖度もなく正式な試合で勝ち進んで来られた実力者達です!」

「開国を祝う武闘大会で優勝するのは、ヘルフェン国王の頼れる仲間ヘルフェンファミリーの者か、各地から集まった強力な挑戦者か、結果をお楽しみに!」

「では、まずはメノス選手対アタラクシア選手です!」

ヘルフェンファミリーだけの決勝戦にならないように、ヘルフェンファミリーとその他とでチームを分けている。

豪華な賞金を掲げた武闘大会、一体だれが勝つのだろうか!

頼むから、うちの家の誰かであってくれー!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

普段の投稿時間より約一時間遅れてしまい、申し訳ありません。

次話は、2025年12月14日に投稿します!

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