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夏の月と冬の花 きみの海と私の海

作者: 檸檬

いつかきみに渡したい石を探していた浜辺 

今日やっとみつけた




冬の海岸線 真昼の海は

澄んだ涙がキラキラ輝く




カラカラの空回りでも

プラネタリウムの涙星に大丈夫




ユラユラと釣り堀の先まで

浴衣で歩いた 月が近くて




湯煙越しに見えた

街明かりはきみの街だとわかった

あたたかさ




夜が明けて

はっきりとした建物や橋の輪郭

空には飛行機




コートを着てシクラメンの鉢を

持つ婦人と月はひとつの絵画




手のひらの落ち葉が風に吹かれたら

忘れたことだよもう、と笑って




寒さに身を細めた人々の

向かう先には小さな春の光




風をとらえた鳶を見上げ

終わりのない水平線と祈りかな

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― 新着の感想 ―
[良い点] 浜辺と空の光景が印象的ですね。いつか渡したいと思っていた石が、やっと見つかって。ただ、冬の海には涙がキラキラと、そしてプラネタリウムの涙星。 浴衣で歩く月の夜道と、街明かりのあたたかさ。…
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