4.
「今日の夜みんなで集まって話さない?今後のことについて」
「…っ」
「まず現状を整理しよう?それで…それで、みんなでどうするか決めよう。あのお姫様達を憎んでいても何も変わらないし、わたしがみんなを集めるからはまn((ドンッ……浜菜?」
「どうしてそんなに冷静でいられるわけ?」
私は壁を叩いた。あぁ、やってしまった。あの子は何も悪くないのに。でも止まれない
「なんなの?なんで受け入れてんの?なんで落ち着いていられるの?意味わかんないんだけど。」
「浜菜あのねっ…」
「私は!…私は許せないっ…勝手に異世界に呼んだあの人たちも、もう家族にも友達にも会えない事実も!」
また涙が溢れてくる。あぁ私最近泣き虫だな。もう泣かないって決めてたのに。そんなこと考えてたら不意にあの子に横から抱きつかれた。
「……ごめんね」
「……もおぉぉぉぉなんで謝るのぉぉぉぉ!!!!」
「ふふっなんでだろうね?…浜菜。私が何とかするからさ。だからね、一緒に行こう?」
あぁ、ずるいな。私がその言い方に弱いことを知ってるくせに。何?その確信した顔は。ほんとずるい……でも、
「1人になんかさせないから!」
私はそう言って異世界に来てからはじめて笑った。
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