2.
「大賢者??ってどんな人なの?」
「大賢者とは、国1番の魔法使いに与えられる称号で魔法の第一人者と言っても過言ではありません。」
「なるほど〜その大賢者さんがハーモニーのお師匠様なんだ」
「えぇ、幼少期よりお師匠様に魔法を教えて頂いてます。ほらお師匠様、皆様方にご挨拶を。」
「………(じーーーーーー)」
「???」
大賢者さんは、何故かずっと千夏と凛のことを見ている。
「あのぉーわたしに何か着いてますか?」
「…おぬしと、おぬし、もう魔法が使えるな?」
「え!!!そうなの!?」「そうなんですか!?」
大賢者さんは千夏と凛を指さして言った。いや!千夏は知ってたけど、凛まで使えるなんて聞いてないんだけど!!
「わぁバレちゃうんだ〜わたしびっくりしちゃった〜」
「どうしてわかったんですか?」
「そりゃ〜魔力が体の中巡っているからのぉ、みればわかるわい」
「魔力って見えるんだ!」
「いやいや、誰でも見えるという訳では無い。まぁ、わしは大賢者だからな、これくらい造作もないことだがな!」
そう言ってハッハッハっと笑う大賢者様と、それを白い目で見るハーモニー。だんだんこのふたりの関係が見えてきたぞ?
「こほん!えぇ〜千夏さんと凛さんが魔法を使えたのは想定外でしたが、これから皆さんにはお師匠に得意魔法を見て頂きます。その前に、お師匠様きちんと皆様にご挨拶を。」
「分かってるわい。えぇおほん!改めて、わしはこのラペント王国1の魔法使い、大賢者エハビット・ウォーダーじゃ。これから勇者様方への魔法指導を担当させて頂く。よろしく頼むぞ。」
「はい!よろしくお願いします!」
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「さて、それじゃ今から皆の得意魔法、属性を見ていくのだが…まずもう魔法を使えてるおぬしらに質問があるのだがのぉ〜。おぬしら、名前は?どうやって、どんな魔法を使ったんじゃ?」
「日々間 千夏です!魔法は指の先から火を出せました!なんかあれこれ考えてたらできたんですよねぇ〜」
「木田 凛です!魔法はなんかこう〜光ったり、バチバチしたりしました。範囲は、自分の周りですかね?」
「ふむ…火と光の魔法じゃな。本来であれば、魔法を使えるものが魔力を流して感覚を掴んでから魔法が使えるようになるんじゃが…まぁ勇者じゃし、そういうものもいるだろ。よし!じゃあ皆の者、輪になって手を繋ぐんじゃ。ハーモニーも間に入ってくれ。」
「待って、今結構スルーできないこと言わなかった?」
みいのツッコミも虚しく、みんなは円になって手を繋ぐ。順番は、大賢者さん⇒あたし⇒みい⇒凛⇒波華⇒知歌⇒ハーモニー⇒浜菜⇒古龍⇒優⇒千夏、だ。
「よろしい。では皆の者目を閉じて、意識は体の内側に向けて集中するんじゃ。左手に流れてきたものを全身に回して、右の人に渡していくイメージじゃ。では、行くぞ。」
そう言うと、大賢者さんがいる方から何か、暖かいものが伝わってきた。それは、とても心地のいいもので気持ちよかった。これが魔力か、全身に伝わっていくのがわかる。これを左手から手を通してみいに伝えていく。そうしてしばらくすると、大賢者さんの魔力が薄くなっていくのが分かり、代わりに自分の中に魔力が満ちていくのがわかった。そして、目を開けると……
「うわぁぁ!!!」
世界が違って見えた。世界はこんなにもあざやかだったろうか?そして、うっすらとだが、自分のもの以外の魔力も感じられるようになっていた。
「うむうむ。上手くいったな。本来であれば、一人一人対面でやって行くものなんじゃが…まぁ、上手くいったから良いな!」
「この人適当過ぎない?」
「まったく、お師匠は…」
「よし!全員魔力を感じられたところで、じゃあ次はいよいよ属性の確認じゃな」
おお!ついに!めっちゃドキドキしてきた!
「そうじゃな…では、千夏からいくとしよう。千夏は前へ、それ以外のものは後ろに下がってくれ。ハーモニーよろしく頼む。」
「承知致しましたわ。」
そう言って、私たちは後ろに下がった。その後私たちの前にほんのり赤い薄い膜のようなものが貼られる。
「わ!なにこれ??」
「これは、対魔法用の結界ですわ。これがあると、魔法攻撃が効かなくなるのよ。」
「へぇ〜すご〜」
「おーいハーモニーいいかー?」
「こちらは大丈夫ですわ。」
「では、千夏。これからおぬしの属性を確認する。と言ってももうほぼ決まっているようなものじゃがな。」
「なんか…緊張してきた〜!!」
「方法は簡単じゃ。自分のなかの魔力を感じ、それをこの水晶に向かってだす。感覚は自分で掴むしかないから頑張ってくれ!それと、自分の魔法で怪我をしたり、魔力切れでぶっ倒れたりしないようにわしと、おぬしに保護魔法をかけて行う。なぁに何が壊れても大抵わしが何とかできるから気にせずどーんっといけ!」
「わっ分かりました!では、いきます!」
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