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玄関の扉

特に現実で精神的に

参っている時、

夢の中で部屋を点々とする。



一番大変なのは、

玄関の扉が壊れる夢を

立て続けに見るとき。


 

扉がボロボロで、

ちゃんと閉まらなかったり、

鍵をかけても下から

入れる造りだったり。


 

一番怖いのは、

蝶番側がダメになっていて、

扉自体がブランブランに

なっている時。


 

こんな夢を見始めたのは、

大好きな父が脳梗塞で倒れた頃。


 

心の蝶番も外れて

しまったのだろう。



その後、深い不安を感じる度、

この夢を見た。



が、ある日、夢の中で、

左半身不随の父が出てきて言った。



「父さんが直してやるから、大丈夫や」


 

実際には、車椅子生活で、

左半身も動かず、

何より、知能的にわけがわからなく

なってしまっている父が、

そんなことを言うはずがない。


 

でも、夢の中で、

父の意識ははっきりしていて、

不自由な体で懸命に扉をなおし、

私を励ましてくれた。


 

それは、もうすでに自分の言葉や意思を

発信できなくなっている父からの

テレパシーだったのかもしれない。


 

私は心から安堵を感じ、

不思議と、それ以降、

扉が壊れる夢から解放された。




ひとつひとつの部屋の説明を

したいのだけど、

実際に夢の中で行ったときの、

生々しい感じは、

本当に夢に見た直後でないと描けない。


 

次にこれを書くときは、

その部屋のどれかひとつを

紹介できればと思う。

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