取り戻すために
クソクオリティでお送り致します。
「なんで街にかわいい女の子がいなくなったんだ?」
理由はひとつしかないだろう。
「誰かが俺の指輪を悪用していやがる!!!」
この街にかわいい女の子がいなくなったということは、ここ以外を探せばいいのだ。基本的に街の外にはモンスターがいる。戦えるようにならなくては。
「ここがギルドか。」
街のおじさんに聞いたところ、「冒険者になるなら、ギルドに行け!!!」と言っていたのだ。
「失礼しまーす。」
「こちらへどうぞー!」
扉を開けると、ベテランっぽいおばさんに案内された。
「本日はどのような用件でいらっしゃったのでしょうか。」
「冒険者になりに来ましたー。」
「ありがとうございます。それでは、まずこの紙に自分の情報を書いてください。」
A4ぐらいの大きさの紙を手渡された。何故か日本語だ。年齢や生年月日、身長、体重などを記入した。
「終わりましたー。」
「はい、お預かり致します。」
それにしても、なんで日本語だったんだろう。
「こちらが冒険者カードになります。ここに触れていただいて、自分の職業をご確認ください。」
どんな職業になるんだろう。早速、冒険者カードに触れてみる。
「魔法使い。」
やったぜ。アニメやゲームでも魔法使いが主人公なんてこと滅多にないと思う。
「そういえばなんか受付の人が少なくないですか?」
「そうなんですよ。昨日までは若い女の子が何人かいたんですけどね。」
「そうなんですか。」
やっぱりそういうことか。かわいいギルドの職員も全くいなくなっている。
「それでは、まずスキルポイントについて説明します。スキルポイントは最初にみんなランダムで持っています。カードを見てみてください。」
「本当だ。15ポイントありますね。」
「少し多い方ですね。早速、スキルを取得してみてください。」
魔法使いなんだし、攻撃魔法がひとつは欲しいので、風属性中級魔法の「サイクロン」を5ポイントで取得した。他には、詠唱時間短縮や魔力強化に使った。
「ちなみに、スキルポイントはレベルアップで入手できます。これも人によって、完全にランダムです。」
モンスターを倒さなきゃ強くなれないよということだろう。
「次に、ギルドではドロップアイテムの買取を行っております。」
「ドロップアイテムの買取?」
「モンスターを倒すと、たまにアイテムがドロップすることがあります。それを、ギルドで買い取っているということです。」
ドロップアイテムを売ってお金を稼ぐのは、ゲームの基本だったりする。
「最後に、魔法使い用の杖やローブを支給します。」
「ありがとうございます!」
いかにも「駆け出し」って感じだが、ないよりはマシだろう。
「説明は以上です。」
「ありがとうございました!」
ギルドを出た。なんだか、ゲームの世界みたいで楽しくなってきた。指輪はのんびり探そう。
正直に「つまらない」って言ってくださいね!!!