異変
※注意※
これはクソ小説です。苦手な方は、すぐに回れ右をして帰らないで読んでいってください。
転生するときに重要なものがある。それは何かって?それはどこに飛ばされるかだ。なんにもないところに飛ばされるのが1番最悪なパターン。その点で、健二は当たりを引いた。
「すげー!でっかい街だなー!」
そう、かなり大きい街に飛ばされたのだ。お店や民家がたくさんある。ただ、1つ問題がある。
「夜じゃねーか!!!」
夜だった。寝床を探さなくては。とはいえ、まずは持ち物の確認。
「これはお金か?」
小銭がいくつかあった。日本の「円」と大して変わらないような感じだった。お札は無いようだが。
「小銭になんか書いてあるな。」
「500リン」と書かれていた。5個あるから2500リン。これなら寝床代の心配はいらなそうだ。
「ホテル的なものはどこにあるんだ?」
さっきから探しているのだか、一向に見つからない。近くを歩いているおじいさんに聞いてみよう。
「すいませーん!」
「なんじゃ?」
「寝床を探しているんです。」
「それなら、ここを曲がった先に宿屋があるはずじゃ。」
「ありがとうございます!」
言われた通りに進むと、宿屋があった。
「すいません、部屋は空いていますか?」
「ひと部屋空いていますよ。1週間で500リンです。」
1週間で500リン!?安いな。
「お願いします。」
「こちらになります。」
「ありがとうございます!」
宿屋の主人に案内された部屋は、想像以上にキレイだった。これで1週間500リンは安いな。
「ふぅ、疲れたなあ。」
普段運動をしない健二にとって、宿屋を探して歩き回るのはかなり負担になった。
「明日は早速、これを使ってハーレムを作るぞ!」
「これ」とは、指輪のことである。この指輪は、健二が転生するときに、特典としてもらったものだ。効果は「国宝級の美女が寄ってくる」というもの。
「日本では恋が出来なかったからな。」
健二は決して引きこもりや陰キャなどではなかった。友達もたくさんいたし、女の子とも普通に話すことが出来た。しかし、告白したり、されたりしたことがなく、彼女がいなかった。なので、健二は恋に飢えているのだ。
「かわいい女の子と付き合って、あんなことやこんなことをしちゃったりして。ムフフフフ。」
などと気持ち悪いことを考えているうちに、眠気がやって来て、そのまま寝てしまった。
そして、翌日。
「よく寝たなー。」
健二は、普段の疲れがすっかり取れるくらいよく寝て、ハーレムを作る準備万端だ。
「それにしても大きい街だなー。」
改めて街を見て回ることにした。かわいい女の子は自然に寄ってくるはずだし。
3時間後。
「おかしい。かわいい女の子が1人も寄って来ない。」
本当に1人も寄って来ない。おかしいな、この指輪はパチモンなのでは?などと考えながら、ふと自分の手を見た。同時に、健二は驚きで固まった。
「指輪がねえ!!!!」
落としたのか?盗まれたのか?などと考えをめぐらせながら、街を必死に探し回る。そして、気づいてしまった。街に「かわいい女の子が1人もいなくなっている」ことに。
この作品(前作も)は、「暇な時間を有効活用したいなー。」という作者の思いから、キーボードのタイピング練習として始めたものです。
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