第六話「幸せの分け合い場所」
夜長雲雀視点
あまり人と関わることは好きじゃない。でも可哀想なやつを見るとなにかしてあげたい、って思う。
笑顔がない世界は金に溺れた人間だけの世界と同じだ
この学校も窮屈だ。まぁどこに行っても窮屈なのに変わりはないけど…、ちょっと不思議な高校に行きたくなるだろ?
だからこの学校を選んだ。
この3年間は
俺らしく行きる___
どうせ全ては大人の思い通りに動く。現実的だろ?子供が中心になることなんてあるはずがないんだから。その中で誰よりも楽しんだ奴が1番幸せだと俺は思ってる。
だったら自分で捕まえて逃がしてやらない。
いつものように校庭に行けば1人の金髪の生徒がいた。
窮屈そうな目をした、前に会った弱っちそうなやつに似ている。
いや、そいつか。
寂しそうに花を見ている。なんだか放っておけなかった。
一息ついてそいつの元に近づく。
「もうすぐ授業始まるけど、お前行かなくていいの?」
しゃがんでいる彼にため息混じりに話す。
「君は?…前にサボってた子だよね?」
まさか覚えてるとは。気持ち悪いやつ…
この学校で直ぐに見つけた秘密の場所。小さい頃から秘密基地を探したり作ることが好きだった。だからすぐに見つけることが出来た。まだ誰も来たことがない。
彼の腕を引っ張って
「ついてこい。」
完璧な人間を自分の手で染めていくのは楽しいかもしれない、俺はきっと今最高に悪い顔をしている。
アイツの目はキラキラしていた。
やっと鳥籠から出られる。開放される
そんな目をしていた。
嬉しそうなこいつを見るのは悪い気がしねぇ




