表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の勇者と勇者の魔王  作者: クモナリ
2/2

勇者 産まれた

まずは勇者(中身魔王)からはじまります!

…………産まれた。

俺たちの子供がやっと産まれた!

元気な男の子が無事に産まれてくれた!


俺たちの可愛い子供が産まれて俺はつい泣いてしまった。後になって恥ずかしくなるだろうけど、今は感動して仕方ない。


「あぁ……ありがとう!頑張ってくれたなアイリーン!」

「アッシュ……ありがとう……私、ちょっと疲れてしまったわ」


そういってアイリーンは眠る。


「おやすみ!アイリーン!」


俺はそう言ってこの子を大事に抱きかかえた。


「お前の名前はもう決まってるんだ。これからよろしくな。ルイン」


そう言って赤ん坊を見つめた。



そして時間が過ぎて、5歳になったルイン。


「パパ、ママ!これどう使うの!」


魔力適性検査に来ている。


魔力適性検査は、魔力量と魔法適性を調べるものだ。

魔力量の検査は、魔法を使うための魔力であるため、どれだけ大きい魔法を使えるか、が検査される。

また、魔法適性とは魔法には種類があり、その種類のことを属性と呼ばれている。

属性は主に6つ。


火、風、水、土の四つの自然属性

光と闇の特殊属性


この六つのどれに適性があるかを検査するのである。


また、検査方法は魔法陣が床に書かれており、真ん中で立つことで少量の魔力を吸われる。まず、属性を検査し、その後に魔力を徐々にまた吸い始め、量を検査。

判断は属性には色があり、それぞれの色に光った時に適性が決まる。

また、魔力量の測り方は光の強さで決められている。


「ルイン、この魔法陣の真ん中に立ってごらん」

「わかった!」


そう言ってルインは魔法陣の真ん中に立つ。


検査が始まる。


まず少量の魔力が流れ……赤……青……緑……茶色……白……紫……と六色光る。


「「「!?」」」


また魔力を吸い始めた。

光が色をつけるのをやめ白色になり、光を少しずつ強くしていった。

……20秒。光は既にかなり明るい。ライトの魔法のようだ

……40秒。もう目を開けるのがちょっと辛くなってくる。

……1分が経った。


「やめ!」


そう検査官から発せられる。


「何という魔力量!素質も全ての属性あるとな!ありえん。これは過去に勇者のみと言われていたものとほぼ同じであるぞ!?」


そう。全ての属性……それは『ほぼ』勇者と同じ結果なのである。


「魔法にかなりの適性があるようです!ぜひ魔法を極めさせてやってください!」

「「はい!もちろんです!」


アッシュもアイリーンもこれほどの感動はなかった。かつて魔王と戦い、人類に平和をもたらしたと言われている勇者と同じなのだ。


感動しないわけがない。


しかし疑問が残る


「なぜ闇まで適性があるのだ」


そう。人間に闇の属性など使えたものは過去に一度もいなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ