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マリアナ沖海戦

  第一章 日米空母決戦 

 2500年1月1日 大日本帝国帝都東京

 空を鳥ではなく米軍重爆撃機が埋めて。朝になった時には帝都は完全に破壊されて、機能を喪失した。この報は各地に伝えられた。呉で合同演習を行っていた第一連合機動艦隊が呉艦隊指令所から出撃命令を受け、1月2日正午に抜錨した。米軍は大日本帝国からの反撃を予想し、マリアナ沖に機動部隊を中心とした艦隊を派遣していた。

 帝都の機能を失った大日本帝国は帝都を大阪に移すことを決定したが、なかなか進まない。漁協は操業を禁じて被害を抑えることを計り、電力会社は夜間の電力供給を停止することを決定した。 海軍大本営は送り狼として戦闘機を送り、撃墜されたものの出撃地がマリアナだということを確認した。帝国の各地の主力艦隊を出撃させた。全艦隊は硫黄島で集合して最終作戦会議を開き、マリアナ攻略作戦であるSM作戦の開始を宣言した。臨時連合艦隊を編成し、3日には複縦陣で出撃した。一日かけてマリアナまでの距離1000浬になった時に索敵機を飛ばし、敵索敵機との交戦を報じてきたことにより敵艦隊が近いことが分かった。更に索敵機を前進させ、敵艦隊の発見を報じてくるのを待っていた。臨時連合艦隊の飛行甲板では攻撃隊が整列して出撃命令を待っている。敵索敵機との交戦の報から3時間経過した時だった。敵空母発見の報が入ってきた。 「敵艦隊見ゆ。我が艦隊から南南東に77浬。我、敵艦に雷撃を敢行したが失敗。」

 直ちに第一波攻撃隊の発艦を命じ、艦橋で発艦開始の旗を打ち振り爆音とともに飛び立っていった。第一波攻撃隊は零戦改22機(艦戦)、彗星改55機(艦爆)、流星改70機(艦攻)の147機だった。索敵機はさらに前進しこの海戦において最重要撃破艦である空母を22隻発見した。打電しようとした途端に機銃弾を受け墜ちていった。索敵機は海戦を左右する艦である空母の存在を伝えることが出来なかった。米軍は索敵機に発見されたことにより第一波攻撃隊ワイルドキャット23機(艦戦)、TBDデバステイター44機(艦爆)、ドーントレス82機(艦攻)の発艦命令を出した。

 味方艦隊から発艦して、ちょうど半分くらいの距離に来た時に敵機大編隊と交戦を開始した。零戦改の隊長の小坂中尉は手元の十機を攻撃隊守備に置き、残りの機を全て迎撃に送った。敵は高度が低いところを飛んでいるため大日本帝国が有利だ。敵戦闘機23機が機首を上げ迎撃しようとしたが、一瞬の目標が照準に入らなかったところに零戦改の機関銃弾が叩き込まれて三機が墜ちていった。撃墜したが、数の上では敵が有利だが、大日本帝国にパイロットの練度が高く、まだ一機も墜ちていない。まさに神業だった。零戦改は旋回、攻撃の面で優っているが防御は薄く、被弾すれば一貫の終わりだった。零戦改のミサイルが敵攻撃隊の12機を堕とした。迂回していた敵戦闘機9機が雲の中から現れて大日本帝国攻撃隊の9機が火を噴いて墜ちていった。奇襲をした戦闘機は守備の零戦改に叩き堕とされた。下では今だ戦闘機同士の戦闘が繰り広げられていて、隙をついて攻撃隊を攻撃している。空戦で敵は艦戦が残り2機、艦爆が40機、艦攻が78機となっていた。対する大日本帝国は艦戦が21機、艦爆が53機、艦攻が70機となっていた。 両軍の攻撃隊はすれ違い、生き残った艦戦は攻撃隊を追いかけて行った。 4日の午後1時に大日本帝国攻撃隊が敵艦隊に到達した。対空ミサイルがひらいして彗星改に命中しかけたときに零戦改が盾となり、粉砕した。その後も次々と対空ミサイルが飛来したが軽々と零戦改が叩き堕とす。

雷撃隊長の友永少尉が目標は駆逐艦3隻、巡洋艦1隻、軽空母2隻である、と打電し、各目標に分かれていった。最初に攻撃されたのは前方を航行していた駆逐艦だった。流星改が雷撃可能距離になった時に次々と投下し、海中を疾走していく。 駆逐艦一番艦が面舵回頭を初め、魚雷2本を回避したものの残りの5本の魚雷が左舷に命中した。駆逐艦が上下に激しく動き、巨大な水柱がたっている。他の駆逐艦の側舷から水柱がたっている。どの駆逐艦も同じ運命をだった。

巡洋艦は彗星改の爆撃を受け、甲板中が火の海となり、叫び声が響いている。消火のために機銃は1発も撃ってこない。そこに追い討ちをかけるように流星改が雷撃し、大爆発を起こして乗員を海深くに沈めた。 軽空母は対空機銃の猛火だけでなく、近接信管を打ち上げ、流星改が5機墜ち

ていき、魚雷を投下できたのは10機だけだった。2隻の軽空母は4本回避し、命中したのは2本ずつだった。

しかし、命中弾は効果があり、軽空母の速度が鈍ってきた。そこに20機の爆撃機が襲いかかり、飛行甲板に命中させた。しかも、命中した爆弾は徹甲弾で装甲を貫き、弾薬庫付近で炸裂して轟沈した。 一方、巨大連合艦隊に敵攻撃隊が到達し、目視できる距離にまで接近したときに対空ミサイルが一斉射撃をして、艦攻が15機墜ちていった。次に近接信管を撃ち上げ、敵機はひとたまりもなく墜ちていく。艦爆がさりげなく、駆逐艦群を通過し空母翔鶴の上空に到達した。さらに、前進して主力空母群を発見し、高度1万メートルから急降下を開始した。

マリアナ沖海戦での大日本帝国海軍の切り札である第一連合起動艦隊の運命が決まる。

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