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コウモリ君にお友達が出来た日

作者: シュウ@広島

ある森にたくさんの動物たちが住んでいました。


その中にコウモリ君もいました。


だけど、コウモリ君にはお友達がいませんでした。


なぜかというと、動物さんたちに


「お友達になって!」


と言うと、


「お前は動物じゃないから、駄目だ。」


と言われるからです。


仕方なく鳥さんたちのところに行きました。


「ぼくとお友達になって!」


すると、


「お前は鳥じゃないから、駄目だ。」


と言われるからです。


コウモリ君はフクロウのおじいさんのところに行きました。


「おじいさん。どうしたらお友達ができるの?」


すると、フクロウのおじいさんはこう言いました。


「お前が出来ることを一生懸命にしなさい。そうすればきっといいことがあるよ!」


そう言うとフクロウのおじいさんはどこかに行ってしまいました。


コウモリ君はがっかりしました。


フクロウのおじいさんなら、お友達の作り方を教えてくれると思ったからです。


コウモリ君は家に帰りました。


ある日の夜のことです。


森が火事になりました。


鳥さんたちは、みんなどこかに飛んでいってしまいました。


困ったのは動物さんたちです。


動物さんたちも逃げたいのですが、周りが暗くてどこに逃げたらいいのかわかりません。


動物さんたちはとても困りました。


その時です。


「みんな、ぼくについてきて!」


それはコウモリ君でした。


コウモリ君は言いました。


「ぼくは暗いところでも大丈夫だよ!みんな、ぼくについてきて!」


動物さんたちはコウモリ君についていくことにしました。


コウモリ君はみんなを安全な場所まで案内しました。


ライオンさんも、キリンさんも、ゾウさんも、カバさんもみんながコウモリ君にお礼を言いました。


みんなが言いました。


「コウモリ君!今まで仲間はずれにしてごめんね!」


「これからはコウモリ君はお友達だよ!」


「コウモリ君!助けてくれてありがとう!」


その日からコウモリ君にはたくさんのお友達ができました。


森を飛んでいるとみんながコウモリ君に、


「コウモリ君、おはよう!」


と声をかけてくれるようになりました。


ひとりぼっちだったコウモリ君にたくさんのお友達が出来ました。



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