表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやかし横丁  作者: 社 那月
4/7

朝、ちゅんちゅんという鳴き声で目が覚めると...


「おぉぉぉはぁぁぁよぉぉぉ!!!!」


「うえああああああああああああ!?」


そのあと、九尾さんが来た。


「うるせぇ!!」


そして、自己紹介をしてくれた。


「俺は犬神!すっげーだろ!!火イ出せんだぜ!!」


そういって火を出してくれた。


九尾さんと違い、彼は赤い炎だった。


「わぁ...!九尾さんは青い炎でしたが、赤い炎もいいですね...!!」


私が感心していると、犬神さんは不思議そうに私を見た。


「九尾さんって...、名前教えてもらってないの?」


「えっ?」


「えっ?」


しばらくフリーズした後、私が言った。


「...名前、あったんですか?」


「そこから!?」


そして、犬神さんに爆笑された。


「ちょ、暁!お前自分の名前言ってねぇのかよ!」


九尾さん、いや、暁さん?が、少し考えてから、言った。


「...言ってないな。」


「言っとけよ!」


どうやら、暁さんは少々抜けてるらしい。


「あ、俺は犬神隼人な!」


「隼人さん...、ですか。よろしくお願いします。」


そういうと、隼人さんがピシッと音を立てて石化した。


「...暁、この子めっちゃ可愛い!!!!貰っていい!?」


「いいわけないだろ!」


そして、暁さんに殴られて、隼人さんはしくしく嘘泣きをしていた。




それから、隼人さんが横丁に行こうといいだして、なぜか私も行くことになった。


私が行ったらまずいんじゃ...?


「さて、ついたよ!」


来たのはよくわからないお店だった。


でも、なぜかやたらと猫が多かった。


そして、店の中から出てきたのは...?


「げ、何でアンタがいるのよ犬っころ。」


「げぇ!?お前ッ!!この時間店にいないはずじゃ!?」


猫耳、そして、二つのしっぽ。


「相変わらずうるさいわね。いいじゃない、ここはアタシの店なんだから...」


そして、猫又さんは私に気が付いたようだ。


「あら!あらあらまぁ!なんで人間ちゃんがここに!?」


「あ、どうも...、宮内優香です。」


私が挨拶すると、猫又さんも挨拶してくれた。


「あら!礼儀正しい子ね。アタシは梅野薫うめのかおるっていうの。見ての通り猫又よ。よろしくね!」


「はい!」


そう言った時、、隼人さんが薫さんにちょっかいかけていた。


「けっ、好感度あげようってか、オカマのくせに。」


その言葉がどうやら癇に障ったらしい...


「うるっさいわね!!オカマじゃないって何度も言ってるでしょ!!ってか私の方が年上なんだから年上にそんな口聞くんじゃありません!!」


「うるせぇのはどっちだっつーの!もう爺のくせにそんな小さいことこだわってんじゃねーよ!!ってか俺犬神だからな!!神なんだからな!!もっと俺を崇めろよ!!」


「はぁ!?そんなことするくらいなら死んだ方がましだわ!!」


「んだとぉ!?」


「まあまあ...」


なんとかなだめていると、奥から誰か出てきた。


「なに?また喧嘩?」


「あら、夢美。」


猫耳、しっぽは二つ、おそらく兄妹だろう。


「えっと、妹さん...?」


「...に、人間ちゃんがなんでここに!?」


かなり驚いていた。薫さんに聞くと、ここに人間が来るのは初めてらしい。


「あ、どうも...、宮内優香です。」


「礼儀正しい!そういう子好き!私は梅野夢美うめのゆみ。猫娘よ!よろしくね!」


あっ、猫娘…


「よろしくお願いしま「固い固い!タメでいいわ!私優香と友達になりたい!」いいの?」


妖怪なのだから、私よりかなり年上のはず...


「いいわ!夢美って呼んで!」


私も友達が欲しかったので、喜んでなった。


「うん!よろしくね!夢美!」


「うん!」


それから、隼人さんが夢美に何かお願い事をしていた。


それは、私を妖怪っぽく見せられる小道具を売ってほしいとのことだった。


確かに、ずっと中にいるって訳にもいかないし...


「OK!とりあえず、なにがいい?犬のしっぽとか、猫耳とかあるわよ。」


見てみると、いろいろ種類ありそうだ。


どうしようか...、とりあえず...


「狐...?」


「あらまぁ、愛されてますねぇ、暁さん?」


隼人さんが茶化すも、当の本人はしれっとしていた。


そして、狐の耳としっぽをつけてみる。


「どうですか?似合ってます?」


「おお!超似合ってる!」


みんなは褒めてくれたけど...


「ほら!暁も!」


「...これくらいしないと人間だってばれるだろ。」


「えー!!暁めっちゃクール!!」


「クールで何が悪い。行くぞ。」


そういって、私を姫抱きして、ジャンプ。


屋根の瓦の上を走っていた。


「ちょっ!!暁さん速いっ!!「狐。」えっ?」


「...俺を意識して選んだのか。」


「えっ、はい、そうですけど...?」


なぜこんなことを聞くのか不思議に思い、顔を覗くと少し赤くて。


「暁さん...?」


「その、嬉しかった。」


「!!」


「...それ、似合ってる。」


初めて言われた褒め言葉に驚きつつも、なぜかやっぱりうれしくて、自然と笑顔になった。


「...ありがとうございます。」


今はそれしか言えないけど、もっと仲良くなったらもっといろんなことを言えるようになりたいと思った。


そして、どうやら暁さんはツンデレらしい。


なぜなら...


「暁さんって、ツンデレ「それ以上言ったら落とす。」すみません!!」


他の人にも言われてるようだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ