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あやかし横丁  作者: 社 那月
2/7



あれから、私はというと...


「もうッ!!どこまでついてくるの!?」


「まぁてぇぇ!!人間の女ァ!!」


妖怪たちに追われている。


理由は15分前...


あの時は、とぼとぼとただ歩いていた。


「はぁ、どこだろここ...」


ドンッと、その時誰かにぶつかった。


嫌な予感はしていた。


身の毛もよだつような感覚に襲われ、冷汗は止まることなく流れ続けている。


恐る恐る顔を見ると...


「鬼いいいいいいいいいいいい!?」


恐ろしい顔した赤鬼が涎を垂らしながら見ていた。


「おうおう、人間ちゃんよ。ちょっと俺の胃袋に入っちゃあくれねぇか!」


「きゃあああああああああああ!?」


私は走って逃げる、逃げる、逃げる。


そして今に至るのだ。


あの時よりは人数は増えている。


陸上部の和磨君と追いかけっこしてたため、足は速い方で、追いつかれることはない。


でも、走っても走っても出てくる妖怪たちにあせりと恐怖を感じていた。


それと、どこから情報が流れてきたのは知りたくないことである。


だいたいここなに!?え、妖怪!?


考えることに頭を使っていたせいか、足を自分の足に引っかけてしまい、転倒してしまった。


「うわっ!?」


そして、妖怪たちに追いつかれてしまった。


もうだめかと思ったとき、私を青い炎が取り囲んだ。


「えっ!?」


青い炎!?なんで!?ってか、妖怪燃えてるけど...


そして、その中から出てきたのは、背の高い男の人だった


といっても人ではなく、おそらく...


「お狐様...?」


狐の耳と9本に分かれたしっぽ。


間違いない、九尾だ。


それにしても、きれいな妖怪...


顔は整っていて、耳やしっぽも毛並よさそうだ。


しかも、この炎も...


例えるなら、海みたいな...


そこで、はっと気づく。


そうだ、私妖怪たちに追われて...


そこで再び、自分の立場を思い出す。


もしかしたらこの妖怪も...


そう考えたとき、大勢の妖怪がまた来た。


「ここでは分が悪い、場所を変えるぞ。」


そういって、私を抱えて走った。


「うえええええええええ!?」


そのスピードと揺れに酔うことを確信しながら、どうすることもできず、ただ相手に身を任せるしかなかった。

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