夢を叶えるのに、幼馴染みが邪魔です
友達が進学希望調査に『自宅警備員』と書いた事が
あると暴露しまして。
引きこもりについて書いてみたくなりました。
思いつくまま書いたので、
少々不具合があると思いますが・・・
よろしくお願いします。
私の将来の夢。それは『自宅警備員』
つまり、家に引きこもってグータラしたいのだ。
学校での授業も受けたくない。
一歩も外に出たくない。
なのに・・・。
「離してよー!!」
「だーめ。放したら学校行かないでしょ」
「そ、そんなわけないじゃん」
許してくれない幼馴染みがいるのだ。
それも・・・
「ちゃんと捕まえられた?」
「放してないよね」
「ったく、目をはなすとすぐ引きこもる」
「首輪、つけようか?」
「ごめんなさいー!!」
5人も。毎朝私を学校へと連れ出しに来る悪魔が5人もいるのだ。おかげで私の夢は叶いそうに無い。
他人なんだからほっといて、といつも思う。
しかし、そんなこと言ったら
「でも、僕たちがいないと何もできないでしょ」
「っていうか何もしないよねー」
「そう言って引きこもるんだね」
「ハァァァァ!?馬鹿だこいつ」
「・・・フーーーン?そんなこというんだ」
より厳しくなった。休みの日も、
外に出そうとするようになったのだ。
そして、5人の部活を順番にまわる。
あぁ、私部活やってないのに・・・
やらないために『通学調査部』を作ったのに。
そもそも何故私の夢が『自宅警備員』かというと
理由はこの幼馴染み5人にあるのだ。
それは
「きゃー!!かっこいい!!」
「こっち向いてー!!」
「写真!!写真撮ってー!!」
お分かりだろうか。幼馴染み達は5人ともイケメンであり、学校のアイドルなのだ。
私は小学生の時、いじめを受けていた。
幼馴染みのことが好きなクラスの女の子達に。
最初は物がなくなったり、ノートや教科書に落書きが描かれる程度のものだった。
幼馴染みたちに分からないように、
こっそりと行われていた。
しかし、だんだんエスカレートしていき、
ある時階段から突き落とされた。
やばい
そう思った時には壁に頭を打ちつけ、私は意識を失っていた。
気が付いた時には病院にいた。
目を開けると私の両親と幼馴染み達がいた。
生きている。
そう思ったら、思わず安心して涙がでた。
私は今までのことを全て話した。
話したくても、いじめがどんどんエスカレートするんじゃないかと心配で話せていなかった。
全てを話したら両親は一緒に泣いてくれた。
幼馴染み達は怒り狂った。
そしてそのまま学校へと向かった。
それ以来、私は人間恐怖症になった。
しかし、家族と幼馴染みは大丈夫だった。
あの後、幼馴染み達は私をいじめた全ての人にお返しをしてくれたらしい。
何をしたかと聞いたら
「もう大丈夫だから気にしなくていいよ」
「聞かないほうがいいよ」
「内緒」
「忘れな」
「ダメ。知らない方がいい」
教えてくれなかった。残念。
3年経った今でも私の人間恐怖症は治っていない。だから私は、人との接触を避けている。
そのため、学校へと引っ張り出す幼馴染み達が唯一の友達だったりする。そして
「ほら、行くよ」
「ちゃんと行くから、引っ張らないで!!」
私はこの生活を楽しんでいる。
中学では、幼馴染みたちのお返しのおかげかいじめられることはない。友達は5人以外にいないが、学校生活を満喫している。照れくさいので言わないが、私は幼馴染み達が大好きだ。
私たちは今、中学三年生だ。今年で義務教育を終える。多くの人は高校に進学するだろう。
けど、私は
「来年、高校には進学しないで警備員として働こうと 思っているの。高校は知らない人ばっかりだからさ、無理だと思うから。」
「そっかー」
「へぇ、就職するんだ」
「え〜。一緒に学校行こうよ〜」
「マジか」
フッフーン、騙されちゃって。私がどこの警備員かも言ってないのにね。これで私は祝ニート!!引きこもり!!
「力も体力もないのに、どこを警備するの?」
あ、あれ?
「確かにね」
「騙されてるところだったよ」
「危ない、納得しかけてたよ〜」
「そうだよなー、警備できるところがないよな」
「ねぇ働く場所
「「「「「家って言わないよね(な)」」」」」
「あはは・・・すみません」
なれませんでした。
「よし、今日から勉強会ね」
「僕達が教えてあげる」
「同じ高校行こうねー」
「仕込むから、覚悟しろよ」
「落ちたら、どうなるんだろうね」
「ガ、ガンバリマス」
やっぱり幼馴染みなんて、大っ嫌いだー!!
思いつきで書いたものですので、
少々、いやかなり気になるところがあると思いますがぜひスルーでお願いします。