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呪いのトイレ

作者: キベ

 へえ、そんなことがあったんだ。同僚のお前からの口伝えでも、十分怖いじゃないか。しかし、怪談パーティを開いて自らの死をほのめかすなんて、ずいぶん悪趣味な先輩を持ったものだね。

 ふむ。怖い話か。俺もいくつか知ってるしここで、とっておきの奴をお前に喋ろうかな。

 今から話すのはトイレにまつわる怖い話だ。トイレ関連の怖い話なんていくらでもあるだろうし、お前が知ってるやつとかぶったりしているかもしれないが、そこら辺は仕方ないことだ。

 さて、じゃあ話していくかな。とある男性の話だ。

 その男性……名前は藤原にしておこう。その藤原がファミレスに行ったんだ。だいたい18、19あたりだったかな。

 注文したデミグラスハンバーグも食べ終わったところで便意がして、トイレに駆け込んだんだ。自分の分の代金を友達に渡してからな。

 ちょうど小便器が全て埋まっていて仕方なく、大便器の方に入り鍵をかけた。よくあるスライドして閉めるタイプのやつだ。人間ってのは不思議なもので大きい方するつもりはなかったのに個室に入るとそっちも出てくるもんなんだな。

 しっかり拭いて水を流して鍵を開けようとするんだが、開かないんだ。

 なんかいガチャガチャやっても開かない。狭いから、『全体重を乗せて』とまではいかないが、その場で出せる程度で引っ張ってみたが一向に動く気配はなし。コレはまずいぞ、鍵が壊れてトイレに閉じ込められるなんてシャレにならない。さっきまであんなに小をしてる人が居たのに、今は一向に人の気配がない。

 携帯電話で友達に電話しようと思ってもなぜかポケットに入ってない。さすがにコレはまずい。一旦落ち着こう。そう思って、便器に座ろうとしたんだ。すると、便座がなくなっている。軽いパニックに陥る。

 携帯電話がないのは『多分、置き忘れたんだ』とかでいくらでも自己完結ができる。が、便器がなくなってるのはさすがに理解の範疇を超えた。本能的な何かなのか俺は助けを呼ぶために、叫ぼうとした。

 だが、声が出ない。携帯、便器と来て次は声が消えたんだ。いや、アレは声じゃなくて音が消えてたのかもしれない。今ではそんなのわからない。

 次になにが消えるのか。瞬間、藤原の命が消えるかもしれない。世界が消えるかもしれない。宇宙が消えるかもしれない。無でさえも消え去るかもしれない。

 そう思った瞬間、意識が消えた。

 意識が戻ると俺は友達の家に居た。友達の話曰く、俺はトイレで酔いつぶれて倒れていたらしい。しかし、そこまでの酒は飲んでなかったし、俺はあの出来ことが酔った時に見たものだとは、未だに思えないんだ。

 なんせ、いまでもたまに俺の世界から音が消えるからな。旧姓、藤原なんだよ。


 ふう、スッキリした。しかし、あいつの話なかなかインパクトが有ったな。なんでこうも俺の周りには心霊現象を体験する奴が多いんだ。俺になにか降りかかったらと思うと……、あれ?なんで鍵が動かないんだ。

先輩っていうのは前回の金色の招き猫の人です

深夜テンションだったので、3時間かからずに書けた気がする。その分、文章がめちゃくちゃかもです。校正してくれる人求む。おかしいところあったら指摘よろしくお願いしました。

藤原=俺っていうの非常に無理があると思ってます。誰か発想ください。

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