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僕のスマホが

僕は朝から頭を抱えている。

スマホを何かにというか山に投げてしまったので、朝昨日行ったはずの場所に行ってスマホを探したのだがなかったのである。

もちろん、未確認飛行物体もなかった。

つまり僕は昨日ただスマホを投げに山に行ったようなもんである。

あぁ、スマホ無くしたってお母さんに言わなきゃとため息をつきながら自分の席でいつも通りの日常にもどった。



日常に戻ったはずだった。


僕は気づいてしまった。みんなは気づいていないけど、何かがいる。このクラスに昨日まではいなかったはずの1人がいる。


恐怖を顔に出さないようにその人物をおそるおそる観察する。


カースト上位でいつも後ろの席の方でたむろっている集団の中にいつもいないはずの彼がいた。

昨日まで確実にいなかったのに、クラスの中心にいるような空気感。周りは違和感なくいつも通りふざけ合っている。彼の机をロッカーもある。


それなのに僕は彼が昨日まではいなかったことを確信していた。

担任も転校生がきたなんて話はしていないし、周りもしていない。

僕はまさか昨日の未確認生命体が関係しているのかと頭の中がぐるぐるととまらない。


そうだ!誰かに彼のことを聞いてみよう。そう思って振り返るといつも通りメガネをかけて本を読んでいる女の子が座っていた。

後ろの席の女の子は休み時間も本を読んでいて友達と話しているところを見たことがない。この子も多分僕と同じぐらいのカーストである。

僕は思い切って、話しかける。


「あ、あのさ」

僕の呼びかけにぴくりともしない。聞こえなかったかなともう一度呼びかける。


すると、怪訝そうな顔をして顔を上げた。

「なんですか?」

手早く済ませようと直球で聞いた。

「あの、あそこにいる彼は今日からいる転校生とか?」

僕が控えめに指差す方向を見て女の子が眉をひそめて、呆れた声でいう。

「彼って?星くんのこと?前からいるじゃない。」

「どんな冗談なのよ」そう短く呟いて女の子の視線はまた本に戻った。


「おかしい、このクラス星なんて学生はいなかったはずだ。」ぼくは、気持ちの悪い違和感につぶされそうだった。


次の瞬間、頭の中の線と線がつながった気がした。

星くんと言われるその謎の人物がポケットから取り出したものが、僕のスマホだった。なぜ僕のスマホが!


彼は確実に昨日の未確認飛行物体と関係があるしばらく僕は呆然とした。






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