君の方が……
掲載日:2025/12/05
「イルミネーションを見に行こう!」
クリスマスはお互い仕事だったので
ちょっと早めにやろうということになった。
彼女と休みを合わせるために同僚に頼みこんで準備は整った。
クリスマスは年に一度の一大イベントだ。
楽しませたいし喜ばせたい。
そして笑顔がみたい。
彼女とLINEで連絡を取りながら
行きたいお店など当日の予定をピックアップしていった。
そして当日。
彼女を車で迎えに行った。なんだか気持ちが高ぶる。
初めて見る洋服といつもと違うメイクにドキドキしてしまう。
点灯式が見たいというので早めに会場に向かった。
予想していたよりもかなりの人だかりで面食らう。
彼女と、はぐれないようにしっかり手を握った。
カウントダウンが始まった。
これはなかなかドキドキする。
音楽と共に街全体に灯りがともった。圧巻だった。
しばらくの間、光に包まれる。
「綺麗だねー!」
「……君の……方が……」
「ん? なに?」
「……あ……いや……」
こんな照れくさいセリフはやっぱり言えない。
──君の方が世界で一番最高に綺麗だよ。




