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【転載】長期連載のなろう作家あるある

作者: 加藤 良介

 皆様こんにちは。なろう作家の加藤良介でございます。

 今回はちいとばっかし自慢をさせてくださいませ。その自慢とは、私の代表作である長期連載作品が、総文字数百万文字の大台に乗りました。

 いやーめでたい。

 第一話を投稿してから足掛け六年。エタる事無く書き続け第251話目で到達。

 長かった。マジで長かったよ。

 と、いう訳でございまして今回のお題は、長期連載をしていると起こりうる、あるあるを列挙していきたいと思います。

 あくまでも私個人がこうってだけで、他の作家さんとの共通点に関しては、

 ( ̄▽ ̄)//「知らん」



 本題に入る前に私の代表作に関しての概要をば。


 ・書き始めた頃に、なろうを席巻していた異世界転生もののファンタジー作品。

 ・異世界側の男の子と、日本から転移した女子大生のダブル主人公体制。

 ・ミリタリー&歴史オタクの趣味全開の構成。

 ・総合ポイント40,000越え。頂いた感想総数700越え。レビュー6本

 ・部門別日計&週刊ランキング一位経験あり。

 ・部門別月間ランキング二位。年間は知らん。でも20位以内はほぼ確

 ・日計総合ランキング100位以内達成。確か最高96位ぐらいだったような。


 てな感じの作品です。

 素人作品ながら読者の皆様からそれなりの評価を頂いております。

 それでは、始まり始まり。




 ・初めに構想していた作品と違う作品になっちゃった。


 ストーリー展開やテーマなどはブレてはおりませんが、想定よりも圧倒的に長期連載となってしまいました。書き始めた頃は20話から、行っても40話ぐらいであろうと考えておりましたので。今は250話越え。

 それ以前に書いていた連載が1話6,000文字だったのを、本作では3,000文字前後に抑えたので話数が増えるのは当然ですが、それでも100話以内に完結するだろうと。こんなにも長~い作品になるとは・・・正に想定外でございます。

 本作は当時連載していたSF作品へ読者を誘導するための、番宣作品として構想した作品でございますが、今ではこっちが代表作。これも想定外。




 ・登場人物が多すぎて名前を忘れる。


 250話も物語を書いておりますと、主要な登場人物だけでも20人は軽く超えてきます。流石に人物像やそれまでの活躍について忘れることはありませんが、名前は結構忘れる。

 (。´・ω・)?あれ。こいつの名前何だっけ。

 その度に、本文を読み返してその人物が登場した箇所を探す羽目に。

 本作には設定資料集という名の番外編が有りますして、そこに人物一覧があるのですが、あれは読者の為というものありますが、私が名前を忘れた時の為の備忘録としての一面があるんですよね~。

 私はリアルでも人の名前と顔を一致させるのが苦手でございます。




 ・細かい設定、伏線を忘れたり放置したりする。


 なんとなくその場の勢いで考えた、名称や特殊な用語も人物名同様けっこう忘れます。

 地名とか敬称とかですね。

 これは備忘録もないし、記憶もあいまいですので、マジで本文を漁って書いた箇所を捜索する羽目となります。

 そして見つけるんですね。

 あ~。こんな伏線張ってたっけ。でも、これどうするつもりだったんだ。当時の私。

 (´・ω・)//分からん。まっいっか。思い出せないという事は大した設定ではないという事だ。

 私も物語の根幹に関わる設定は忘れません。多分。

 



 ・常に作品の事を考えるようになる。


 仕事している時とか車を運転している時なんかでも、頭の片隅で常に作品の事を考えていますね。脳が作品に占拠されてしまいます。

 旅行とかに行って風景を見も、

 (/・ω・)/あの砦はこんな所に立っているのかな。とか、この大きさの村で人口何人ぐらいなんだろうとか考えてしまいます。

 乗馬クラブの看板を見た時なんかは、

 (`・ω・´)そう言えば主人公は馬に乗っているのに、俺はガキの頃に観光で乗ったきりだ。乗馬体験とかした方がいいのかなぁ。とか考えます。バイクに乗っているので、まぁええやろで終わりましたけど、看板一つでも作品と結び付けて思考するようになります。

 普通にヤバいです。




 ・当初の設定が使えなくなる。


 深く考えずに設定した数字が、作品が進むにつれ不合理なものとなっていったり致します。

 私の場合は物価指数でしたね。 

 初めの頃は適当にその場のノリで「銀貨10枚」とか「銅貨5枚」とかやっていましたけど、物品が増えるにつれて、相場観がおかしくなっていくんですよね。

 (/・ω・)/だってそんな細かいこと考えて書いてないもん。

 もちのろん。このツケはしっかりと払う羽目になりました。一年ほど前になりますでしょうか、本文に出てくる金額をすべて見直して再設定と修正。確か完了に三日ぐらいかかった気がする。金儲けに主眼が置かれた作品であるのにこの体たらく。反省。

 (≧◇≦)//だから私思うんですよ。

 「ステータス オープン」アレはやめとけ。引っ込み付かなくなるから。




 ・登場人物が勝手に動き出すようになる。


 ここ最近は、マジで勝手に動きよります。

 これには物語が自動的に進行していくというメリットもあるのですが、困ったことも。

 それは私の意図に反して、勝手に動くことが頻発するからです。

 特に本作には京都からやって来た問題児がおりまして、私の作った世界の中で傍若無人に暴れ回ります。

 作者である私が登場人物の中に、

 ( ̄▽ ̄)/」「皆さ~ん。今回はこっちに向かって物語を進めてくださいね」って、設定を投げ込んでも、その問題児が「いや、こっちに行く」と言いだし、勝手に駆け出します。すると他の登場人物たちもそいつに付いていってしまって、私がぽつんと一人取り残されます。

 作者である私がですよ。

 んなことある?

 でも、あるんですよね。

 結果どうなるかと言いますと、作者の私が、

 (。´・ω・)//「みんなぁ。まって~」っと、登場人物たちを追いかける羽目に。

 どうなってんだ。

 書き初めの頃はこんなことは無かったので、これも長期連載の弊害と言うか宿命というか、意図せず登場人物に魂が宿っちまうんですよね。

 ( ̄▽ ̄)//しゃーない。


 


 ・作品が燃える。


 ( ̄▽ ̄)//しゃ~ない。繋がりで。

 そこそこの認知度かあって6年も連載していたら、そりゃ一回ぐらいは燃えますよ。

 何年か前に、僅か数日で数百ポイントを失ったことがありますね。

 まあ、いい勉強になりましたん。詳しくは別のエッセイに書いておりますので、興味のある方はどうぞ。

 京都人が私の掣肘を振り切り出したのは、この炎上騒ぎの後でしたね。

 私はいい歳したオッサンですので、燃えても一人で凹むとか、無視するとか、話を逸らすとかで対応できるのですが、この京都人は若いせいか完全に逆切れモードに突入して暴れたおし物語が進行。私も物語が進むのをいいことに好き勝手にさせていたら、今では勝手に動くようになってしまいました。困ったものです。

 幸い、もう一人の主人公がこの京都人の首ねっこを捕まえて、私の下へとズルズルと引きずり戻してくれるので助かっております。




 ・感想欄で読者の持続度が分かる


 何のことかと申しますと、新規の読者さんから感想を貰うと、大体この人はどの辺りまで本作に付き合えるかが分かるようになりましたね。

 700もの感想を読んでいるので、自然と身に付きました。

 ( ̄▽ ̄)//ああ、この人は早い段階で脱落するな。

 (≧◇≦)//この人は真ん中ぐらいまではいけそう。

 (。´・ω・)//こいつは俺の仲間だな。最後まで読みよる。

 って感じです。

 肌感覚のふわっとした統計データですけど、そこそこ当たっていると思います。

 早めに脱落する人の感想の特徴は、主に「主語が不明の文章」「謎の上から目線」「自分語り」の三つでございます。

 



 ・話の展開が遅くなる。


 いたるところに伏線を張っているタイプの作品ですので、話数を重ねるごとに遅くなります。

 つい最近、二年以上前に張った伏線をようやく回収。

 (´・ω・)//長かった~。

 ちょっとした伏線回収って、メインストーリーの進行を妨げる傾向が有りますね。しかしながら、放っておくわけにもいきません。難しい所さんです。




 ・漫画化やアニメ化した時の事を考える。


 ( ̄▽ ̄)//はい。そこ笑わない。

 いや、考えるでしょ。普通。むしろ考えない"なろう作家"なんておる? おらんよなぁ。

 ちな私は漫画化するのであれば、漫画版「ソードアート・オンライン・プログレッシブ」を手掛けられた比村奇石先生にお願いしたいですね。あのタッチで描いてほしい。

 登場人物の声を担当する声優さんの候補も、ある程度決まっとります。

 (^。^)y-.。o○。ただ、主人公の二人だけは、私が直々にオーディションで決めさせていただきたい。←何様。

 Zガンダムの飛田先生の様な人が来て「カミーュがカミーュのオーディションを受けに来た」とか言ってみたい。

 アニメの制作会社は詳しくないので特に希望はありません。少なくとも知っている会社はなんか違う。

 主題歌はopが男性ボーカルでファンタジー系もしくはケルト系ミュージック。edソングは女性ボーカルでロック調でお願いします。日食なつこ先生とか最高!!

 ってな具合にけっこうガッツリ考えます。

 みんな考えるよね。(`・ω・´)//ね!!




 ・トレンドにおいていかれる


 かつては栄華を誇った異世界転生ものの人気も一巡して、なろうのトレンドからは置いてけぼりとなっています。

 お陰で本作の閲覧数も減少傾向です。総話数が増えているのに総閲覧数が減少しているという事は、一話当たりの閲覧数は激減しているという事になります。

 かなしいなぁ。(/ω\)

 リバイバルの可能性も充分あるでしょうが、十年ぐらいのスパンが必要かも。




 ・書けない時は書けない。


 閲覧数の減少はトレンドだけではなく、私の責任でもあります。

 具体的には、最新話が出ないことも大きな要因です。

 長期連載をして作品のテーマや方向性も確立、登場人物に魂が宿ったとしても、筆が進まない事態は発生いたします。

 本作は直近で約二か月にわたって更新が滞ってしまいました。忙しいとか、気が乗らないとか色々と理由はございますが、書かなきゃ閲覧数が伸びるわきゃないんですよね。それは理解しているのですが、書けない時は書けないもんです。

 いわゆる「降りてこない状態」が続くと書けません。これは100%作者である私の責任です。才能というよりも、努力の比重が高い気がいたしますね。

 ( ̄▽ ̄)//だって才能はあるもん。

 才能が無かったら、6年も書けんて。まして総合ポイント40,000は無理ぞな。

 自虐で抜きで、なろうにしては、かなり捻った作品ですからね。




 ・スピンオフ作品が生まれる


 いわゆる外伝ですね。

 長く続けていると、別の角度から作品にアプローチしたくなります。

 ある程度であれば本文内で消化できるのですが、それでもスタイルが違い過ぎて書けないことが、溜まっていったり思いついたり致します。

 設定資料集なんかもその一つです。こっちは本文に組み込んでいますが、全くの別枠で展開している作品も発生しました。

 ( ̄▽ ̄)//本文に比べてあんまり読まれませんけど。ナハハ。

 スピンオフ作品を含めると、百万文字の大台は今年の頭ぐらいに突破していたような気がします。




 ・自分以外の小説を読まなくなる。


 これは割と深刻な問題だと思います。

 読んだとしても楽しむ為ではなく、半分勉強のために読む。作品の展開に必要な専門書が中心の読書になって、読書の楽しみが減る。

 今読んでいる本は、歴オタ必読の書と言われている伊藤俊一先生の「荘園」。他にはミリオタの必読書 マーチン・ファン・クレフェルト先生の「補給戦」   

 ( ̄▽ ̄)//どちらも読みにくいよー。

 特に「補給戦」は、近現代のヨーロッパ戦史を当然知っていますよね!!の態で話が進む。

 いや、一応履修はしててるけれども、何の説明もなしにその用語はないっすよ。クレフェルト先生・・・ってな感じの本です。辛い。




 ・他の人の作った創作の見方が変わる。


 上記にもつながるのですが、映画とか見ても昔のように素直に見れなくなっちまったぜ。

 製作者の意図や演出に自然と目が行くようになって、自分ならこう表現するとか考えるようになっちまいましたよ。 

 一例をあげるとするのであれば、名作「ショーシャンクの空に」のワンシーン。

 主人公が何年も使っていたハンマーを捨てて逃亡するんですけど、私なら絶対に捨てない。落としたことに気が付いたら拾いに戻る。

 所詮道具として合理性をもって捨てられるアメリカ人と、長年愛用した道具には魂が宿ると考える私日本人の違いを如実に感じましたね。

 私ならあのハンマーは額に入れて、家宝として扱いますけどね。

 これも長期連載により、創作に脳が支配されている例証の一つでしょう。




 いかがでしたでしょうか。

 長期連載仲間の作家さんには、頷いてもらえるものが多かったのではないでしょうか。

 長期連載をしていてつくづく感じるのは、「継続は力なり」ってことですかね。

 ありふれた結論ですけど、ありふれているからこそ、真理なのかもしれません。



              終わり

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 いつもでしたらポイントクレクレおじさんな私ですが、今回は小説家になろうの仕様を理解していなかったために、手違いで異世界転生部門に投稿してしまいました。そこである程度のポイントを頂きましたので、今回のポイントはご遠慮申し上げます。いいねだけしていって下さい。それでもポイントの付与をしてくださる方には感謝の言葉もございません。

 ありがとうございます。

 ご意見、ご感想などございましたらお気軽にどうぞ。

 

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こんにちは。 数百万文字達成、おめでとうございます! 私も長編(百万も書いてませんが)を書いた事があるので、楽しく拝見させていただきました。 後半は特に同意しましたね。 アニメ化は考えるでしょう!  …
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