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怪盗の話  作者: hara
3/12

②人助けをする様子を撮影させる七世

・北赤羽駅付近(午前)

地図の本を片手に老眼鏡をかけたおじいちゃんが看板地図を読めずに困っている

7世『何かお困りですか?』

おじいちゃん『あの、ちょっと字が小さくて読めなくて、地図がわからなくて、ここに行きたいんだけどね、これがどっちかわからなくて』

7世はそのおじいちゃんに近づき、本の地図と見比べて行きたい場所等を説明する

7世『これはえっと、このたぶん北向きなんで、上が北なんで、あのう、ここだと思います、看板では』

おじいちゃん『あぁ、ありがとう』

7世『いえいえ、字小さいですよね』

おじいちゃん『これ良かったらどうぞ』

7世『良いんですか、ありがとうございます』

7世、飴を受け取る



おじいちゃんは七世に感謝して黒飴を渡す

七世とおじいちゃんは握手する


その様子を遠くから撮影している



事後に七世は撮影陣に近づいてくる



ディレクター『親切なこともされてるんですね』


七世『いや、全然、盗みですよ、お年寄りは隙だらけなんで盗み放題ですから』


ディレクター『えっ、返してください、何を盗んだんですか?』


七世、おじいちゃんからもらった飴玉を手に取り見せる


七世『あの人の心ですね』


ディレクター『ああ、はい』


七世『まあ、怪盗はエンターテイメントなんで、もう本当に楽しんでもらうことも大事なんで』


ディレクター『そうなんですね、すごいですね』


七世、撮影陣に対して

七世『これ、いまのいいっすよね、この感じね、こういうの撮って、PRに使ってほしいんすよ、なんかさっきの三世さんのギャンブルの話とかカットで、ああいうのじゃなくてこういう親切にしてるので、点とって、イメージアップしていけばね依頼とか増えてくんで、ああいうのをメインにしていってください』


七世『これ良かったらいります?さっき、軽くパチっときました、どうせ1個2個取ってもバレませんから』

七世、拳ひとつかみ分の黒飴を撮影陣に配ろうとしてくる、ディレクターは苦笑いしている



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