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雪戦

「ミル..しい」

僕は立ち尽くして動けなかった。

動けないのを見ると黒いどろどろは母の部屋へと消えていった。

後で分かったことだが、母は自室で殺されていたそうだ。

母の部屋には無惨にも上半身だけが残されていた。そして、この事件が経って半年父が病死した。

父の病気は世界で「死病」と呼ばれる難病で発生してから30年経つがいまだに治療法は見つかっていない。

僕は両親が死んでからある施設に入ることになった。

そこは僕みたいに両親がいない子供達がいる場所だ。

だが、そんな施設に僕は興味は無い。

僕には才能がある。

家族を殺した奴らをぶっ殺す。

三 雪戦

「お〜い!ミルシー!」

「お父さんだぞー」

真っ白な世界。

目の前には死んだはずの両親がいる。

その瞬間僕は涙が止まらなくなった。

「お父さん!お母さん!」

泣きじゃくりながら両親に抱きついた。

「...な...」

遠くから何か聞こえる。

そういえばお母さんちょっと太もも太くなった気がする。

「おい!俺に抱きつくな!」

僕は施設の館長に抱きついていた。

「えっ!?まじかよ」

「俺はお前のおかんでもおとんでもねえ。悲しい気持ちは分かるが俺に抱き付かん方がいい」

ん?なんか臭う気がする。

「俺は...肥料庫の清掃に今さっき行ってきた」

「サイアク...」

「おい!最悪とはどう言うことだ?お前が抱きついてきたんだろ!?」

はあ、せめてこんなクソメガネじゃなくてもっと美人のお姉さんだったらよかったな。

「すんませーん」

「反省してないだろ」

「してません」

「しろ」

まあ、だけどなんだかんだこのクソメガネのことが僕は好きだ。

面白いし意外とイケメンだしお父さんに似ているし。

まあ、明日にはこの施設ともお別れとさせていただこうかな。

あまり長くいると、戻れなくなるから。



次回は「雪戦2」です。

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