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企画参加作品

夏祭り~流転転生~

作者: 山本大介
掲載日:2022/12/01

 なろうラジオ大賞4参加作品です。

 

 夢か現か。

 目の前に妻誾千代が現れた。

「あなた様」

 懐かしいその声に宗茂は微笑む。

「来たか」

 ゆっくりと頷く。

「はい」

 微笑み返す誾千代。

「待っておったぞ」

「はい。私も」

 誾千代の言葉に、宗茂は手を差し伸ばす。妻は夫の手を握りしめる。

 静寂。

 宗茂の手が畳に落ちた。

 満面の笑みを浮かべながら逝く。

 立花宗茂享年75歳、まさに大往生であった。


 流転転生。


 夏祭りの日。

 友達とはぐれた立花千花(ちか)は、不安気に人混みを歩いた。

 メインの花火の時間となり、次々と打ち上げ花火が夜空へあがる。

 背の低い千花は、込み合う中、頭上で輝く花火を見る事が出来なかった。

 人をかきわけて、神社の境内裏を抜け、小高い丘にのぼる。

(はぐれた・・・けど、意地でも花火を見てやる)

 そんな意地が、千花を奮い立たせ、眼下に煌めく町が見える丘へと着いた。

「わあ」

 思わず呟く、頭上には黄金色の花火の輪。

 気づくと隣にシルエットがある。

 バーン。

 大輪の花火が咲いた時、2人の顔を照らし出した。

 目と目があった刹那、運命を感じた。

 立花千花と高橋宗春。

 ここからはじまる物語。



 書いてみました~。

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