表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は素敵で残酷な願いで溢れてます。  作者: cocoa
1.始まりのはじまり
1/1

1.はじまり


―願い―


ささやかな願い。

希望に溢れた願い。

他者を想う願い。

たくさんの

光に溢れた願い。


あなたは、

願いが叶うなら

なにを願いますか?




---


ある静まり返った真夜中。

ザクザクと、深く積もった雪の中を

頬を真っ赤に染めて、白い息を吐きながら

自分の古屋へと帰るために、歩いている少年が1人。


ふと、見上げれば、

宝石を散りばめたように、

小さな星がたくさん輝いている。


すると、

キラキラと輝いていた星々が、

どんどん下へと落ちるように流れてくる。



流星群。



空が一面、流れ星で埋まっていく。


少年は、初めて見る光景に、

驚きと胸の高鳴りを感じた。


手を伸ばせば取れるのではないか。

そう思い、指先まで冷えて赤く染まった両手を空へと伸ばす。



小さな流れ星が一つ。

少年の両手へと、

ゆっくりとゆっくりと

温かな光が落ちてくる。


少年は、光を両手に閉じ込める。

腕を下ろし、

そっと光を発する正体を見ようと、

ゆっくりと両手を開く。


輝いてた光は落ち着き、

キラキラと光る

小さなガラスのような石が一つ。


他にもないかな、と

辺りを見回してみるが、

この雪では、落ちていたとしても

見つけるのは困難。


大事に大事に両手に包んだまま、

転ばないよう、足元に気をつけながら、

急ぎ帰る。


これを見せよう。

幼馴染に見せてみよう。

どんな顔をするのだろうか。

きっと、綺麗だと

笑顔になるはずだ。


幼馴染の笑顔を想像しながら、

早く明日にならないかと

心躍らせる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ