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遠い宇宙の君へ +short  作者: 水妃
9/40

全て

<全て>


キースは走っていた。

そう、兄であるオッドと話す為に。

キースは走りながらたくさんの想いを巡らせた。


——兄を説得できるだろうか。

 今からでも遅くは無いだろうか。

 自分にそれが出来るだろうか——


キースは兄の計画の全てを知った。


キースという自分の存在、生まれた意味、自分が何者なのか。


兄の過去に何があったのか。


エデンプログラムの本当の目的は何か。


キースは走りながら過去にあった兄との出来事を思い出していた。


いつもカッコイイ、そして優しい兄の姿。


民のことを考えいつも様々なサービスのアイディアを生み出してきた

尊敬できる兄の姿。


しかし、

今は思い出せば思い出すほど切ない


社長室に到着したキースが扉を開くとそこにはゲームの中に意識を転送した兄がいた。


クリスタルブラックの社長の椅子に座っている状態だった。


「社長室からも転送できるようにしていたんだ」


そう呟くとすぐさまキースは自身の意識をゲームの中に転送していった。


「ここの場所から兄さんの場所を探るにはマスタープログラムを使うしかないな」


エデンプログラムの開発者はキースだ。

ゲーム中のキャラクターがどこにいるのか探ることは簡単だ。


「よし、いたぞ、誰かと話しているようだ。そこに行こう」


転送プログラムを起動し今いる場所から、オッドの所まで自身を転送させた。


そこには兄オッドが立っていた。


その目の前には二人の男性が横たわっていた。

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