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第7話 厄介ごと

読んでいただきありがとうございます

 夜が明けて俺たちは街道に出ることができた

 ウェザーモンキーはどうしたって?

 そりゃ一晩逃げまくりましたよ


 もうあいつらしつこいの!

 しかもなんでもかんでも手にもって投げてくるのよ

 後ろを気にしながら逃げてたから疲れたよ


 たまに茶色い物体が飛んでた時には焦ったね

 だって顔の横をすっげー速さのものが飛んでいくからさ

 ものがなにかって”う”がつく何かだよ。それ以上聞くなよ?


 動物園のお猿さんもびっくりだよ。

 あっ。あいつら一応、猿か


 とりあえず逃げ続けてたら朝になってようやく森へ引き返していったのよ

 エルーナ曰く夜行性で普段はおとなしいモンスターなんだけど雨の日は集団で農家の畑を襲うから奴らが出たら雨だって言われてるんだって。農家さんの敵だね


 まあ、そんなんでとりあえずひと段落したので今の俺のステータスはこちら


レベル8


HP60/140 MP10/78


STR:32

VIT:33

AGI:36

DEX:45

MAG:60


ユニークスキル:成長EX

スキル:火魔法Lv3 風魔法Lv3

    長距離疾走 悪路走行 夜目


 むふふ。今回はちゃんとレベルアップを果たしてますよ

 それに新しくスキルも3つ増えました


 長距離疾走はその名のごとく長い距離を走っても疲れないやつね

 途中から楽に全力ダッシュできたしありがたかったよ


 悪路走行はその名のごとく足場が悪くても足を取られないってスキルなんだけどあんまり実感が少ないスキルだね。今のところは気休めかな


 夜目は凄かった。突然目の前が真昼のように明るくなるもんだから最初ビビったけど前を走るエルーナがばっちり見えるんだよ。ほらエルーナって毛皮しか着てないじゃん?

 だからさ、倒木を飛び越える瞬間にチラリと見えるんだよ

 ・・・続きは言わなくてもわかるだろ?わからない奴は感じろ。シックスセンスだ

 オンオフは自由に切り替えが出来るみたいだから使い勝手は良さそうよ?


 ところでHPとMPが減っているのにお気づきだろうか・・・

 幽霊じゃないよ?ネタが古い?勘弁してよ


 まあそれは置いておいて減ってる理由は単純に全力ダッシュを続けたらHPが減ったのよ

 疲れとどう変動するか気になったから逃げながらステータス確認したから間違いないよ?器用な事ですよね。自分でもそう思う


 途中から急に疲れなくなったし普通に息もできるからおかしいなと思ってステータス見たら長距離疾走がついてたんだ。それにそれ以降HPも減らなくなったけどそれまでのえらかったこと100mダッシュをずっと続ける感じと言えばわかるかな?


 あと猿を時折攻撃してたからMPが減ってます


 風魔法は上がったけどMPの枯渇で今は本当にぶっ倒れそうでつらい。これほんとよ?


「なあ、エルーナ」


「・・・なによ」


「俺、動けない」


「あんた張り倒すわよ」


 駄目だ。エルーナさん目が吊り上がってマジ切れしてるわ

 これ冗談言ったらまじめにやられるやつだ 


「とりあえず、街道に出てるからもう奴らの縄張りを外れて大丈夫と思うけど、もう少し先に進んでそこで一旦休憩しましょう」


「そうだな。アルトもやばいしな」


 そう。アルト。一晩、俺の背中でがくがく揺れてたもんだから顔真っ青でだいぶ前からしゃべれない状態になってるよ


 ということで俺たちはぼちぼちと眠気を我慢しながら街道をすすむ

 ここらへんはのどかでいいね。草原が広がっていてそこを通る一本道、春の温かい風が時折吹いてきて眠気を誘ってくるわ


「ちょっとあんた白目むいて歩くのやめてよ。気持ちわるい」


 え?俺、白目むいてた?ぜんっぜん自覚ないんだけど

 というかアルトはだいぶ前から白目だよ


 まあ、大体こういう時に限って誰かが襲われてたりとかなんやらあるんだよねーって思ってたら本当になりました


「エルーナ」


「うん。言わないで」


「あれって猿に襲われてない?」


「だから言わないでって言ったじゃん!」


 がっくりとその場で膝をつくエルーナ。気持ちはわかるけどあの猿どもなんなの?

 しつこすぎでしょ


 護衛が必死で馬車を守りながら戦ってるけど多勢に無勢ってやつ?

 だってあの猿100匹以上いるよ?


 あ。〇んこが護衛の顔に当たった。うわぁ。ばっちぃ

 しまった言っちゃった。ごめんなさい。”もの”ね。”もの”


「で、どうするのよ」


「逃げる」


 はい!こういう時は逃げるに限る!


「そ、そこのお方!助けてください!」


 げっ!こっちに気づきやがった


 大声でこちらに言ってくるけど無視だ。無視!

 

「ああ、このままではお嬢様が!」


 お嬢様~?余計嫌だよ!厄介ごとの匂いしかしない


「うう・・・お嬢様ををお守りできないこの不忠者をお許しくだされ」


 あ~!もう、うっとうしい!


「エルーナ」


「はいはい。わかりました!もうやけくそよ!」


「後は頼む」


 というわけで猿に向かって残りのMPをぶち込んでイメージは大砲

 風魔法もLv3だし前世でのイメージもしっかりできてるからいけるでしょ

 もうあとはやけくそだ!


「さあ!いけエアーカノン!」


 体からごっそり力が奪われ気持ち悪さとひどい頭痛の中、意識が無くなった


<レベルアップしました>



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