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第25話 威光の力

いつも読んでいただきありがとうございます

 馬車にもどった俺たちを見たランバスさんが優しく微笑みながら声をかけてきた


「いかがでしたかな?」


「楽しかったですよ」


「ところでその人形は?」


 やっぱり気になるよね!

 ランバスさんがユレアがしっかり抱きしめるラブちゃんをガン見してるよ


「ラブちゃんです」


「ラブちゃん・・・?」


 ランバスさんでもそんな顔するんだ。すごく困惑した感じだよね

 わかる。だってラブちゃん、犬と馬を混ぜてデフォルメした感じなんだもん

 うーん・・・可愛いのか俺にはさっぱりわからん


「まあ、ユレアが気に入ってくれたようですから構いません」


 まあ、好き嫌いはそれぞれだからね

 ランバスさんも人形を抱きしめるユレアを見る目が優しいからうれしいんだろうな

 喜んでくれてよかったよ


「そうですか。では馬車を出発させますがよろしいですか?」


「ええ。お時間を取らせてすいませんでした。お願いします」


「では」


 ランバスさんが御者に合図して馬車がゆっくり進みだす

 しかしラブちゃんでかいな。ユレアの体くらいないか?俺、結構押されてるんだけど


「ところでさきほどからアルト殿が元気がないようですがどうかなされたので?」


 あー。さっきからしょんぼりしてるもんな。気になるか

 とりあえず長くなるからかくかくしかじかうまうまです

 あ、うまうまは要らなかった?まあ、気にしない


「ふむ。なるほど。さすがにそれは肝が冷えましたな。アルト殿もあまり心配かけてはなりませんよ」


「はい」


「エルーナ殿も十分反省してますからアルト殿を許してあげてはどうですか?」


 そうなんだよねアルトはしょんぼり、エルーナは激おこだったんだよね

 取り付く島ナッシングって感じだね


「・・・もういいわよ。アルト、心配かけさせないでね」


「はい。ごめんなさい」


「ではこれで終わりとしましょう。さてそろそろ検問所ですよ」


 さすがランバスさんだね。年長者が納めてくれると話が早いや

 俺が言ってもエルーナは意地張るからな。この意地っぱりめ


「うるさい!」


「いて!」


「何も言ってないじゃん!」


「だから顔に出てるって言ってるでしょ!」


 人を叩いたら座り直して窓の外を見てるよ。なにあれ?

 アルトの件でまだ機嫌が直りきってないのか

 しかし、この顔にでる癖なんとかならないかな・・・


「はは。グレッド殿もそう見るとやはり年相応に見えて安心しますな」


 ランバスさんに顔をぐにぐにしてる所見られちゃった


 なんてことをしているうちに馬車が止まった。検問所かな


 ん?御者さんの方からなんか言い争う声が聞こえてくるな


「ここか!運び屋がいるのは!」


「なんですか!あなた方は無礼ですよ!」


「そいつをよこせ!」


 いきなり扉を開ける兵士にランバスさんが咎めるけどお構いなしで客車の室内を見渡してユレアが抱きしめてるラブちゃんを見つけると手を伸ばしてきやがった!


 ちっ!こいつ失礼な奴だな!


「あんた邪魔よ!」


「ぐほっ!」


 とりあえず殴っとくかと思ったらエルーナさんが先に顔面殴ってました

 あれ痛いんだよね


 このままだと厄介ごと一直線だしこういう輩にはあれを試してみるいい機会か・・・

 ステータスボードを開いて威光をオンにポチッとな


「貴様ら全員反抗した罪で捕縛だ!大人しく出てこい!」


 数名の兵士が外から悶絶する仲間を見ながらこっちに吠えてるね

 じゃあ、お言葉に甘えて外に出てっと


「おい」


 お?兵士達の動きが止まったな


「貴様どこの所属だ」


「お、おれ、いえ私はリバーリの検問所を任されておりますスメールと言います」


 なんか匂いがしてきそうな名前だな。まあいいや


「お前が責任者だな?この馬車がオルナマイト一行と知っての狼藉か?」


「は、はい。ですが・・・」


「知っているなら貴様のその命を俺は奪わねばならん」


「えぇ!?」


 そこで俺はちらっとランバスさんに目を向ける

 俺の意図が伝わったな


「ええ。正式に外交の使者を害する行為は敵対行為とみなされます。トイシムル王国とクルタイ王国は友好国でありますがその正式な使者に無礼を働いたとあっては貴方はどのみち処罰されることでしょう」


「・・・ご、ご無礼をどうかお許しください」


 うーん・・・オルナマイト一行と知っていて捕まえたかった?

 いや、正式にオルナマイト一行と周りに知られる前に捕まえたかったか?

 うん。そっちの方がつじつまが合うな。それにこの計画性のなさか

 ふーん。読めてきたぞ


「お前、誰の差し金だ」


「い、いえ。私は運び屋を摘発しようと・・・」


「嘘はいい!先ほど貴様は俺たちをオルナマイト一行と知っていると言ったはずだ!死にたいか!」


「ひぇ!」


 なんとしてでも言い逃れようとする魂胆が透けて見えるな

 俺は腰を抜かしたスメールの元に歩み寄ってやる


「教えてやろうか?」


「な、なにをですか?」


「ラミー伯爵」


 うん。大当たり。スメールの体がびくりとなったね

 ここでもつながっていたか・・・


「お前は一体何を狙っていた。吐け!」


「は、はいぃぃぃ!」


 威光全開で・・・っていつの間にこんなにギャラリーが?

 しかもみんな尊敬のまなざしが強いんだけど


「あんたやりすぎ・・・威光抑えれない?」


 エルーナさんがボソッと声をかけてくれて分かった。

 全部威光の力か。てかLv1のはずだぞ?ん??

 あっ。そうか。スメールにだけ絞る意図を持たないとだめか

 よし、スメールだけスメールだけ・・・


 お?みんなの視線が弱まったね

 って、肝心の目の前のスメールはなんか白目ひん剥いて口から白い泡吐きだしちゃった


 まあ、なんか事情知ってるみたいだしランバスさんに後は丸投げしますかね


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