異世界でも最強伝説作ります
どーしてこうなったのかしら?
ちょっと雲が多めの空を見上げなから隣の木刀片手のミニスカ母親は先へ行こうとしている。私を置いて
「本当にさ、こういうのは正に主人公キャラが呼ばれるべきでしょ、雑魚呼んじゃ駄目じゃん」
私の呟きに答えてくれる人はいないようだ
数時間前私達は駅前のオタクの聖地と言える場所でグッズを買いに来ていた訳だ。
「あー、もう最高!何で個数制限とかするかなー。保存用と鑑賞用とバックに付ける用が必要なんだから制限かけたら死んじゃうよ」
両手にお目当てのグッズ商品を手に嬉々として話している女が
鷹篠焔莉19歳
好きなキャラグッズがあれば自分の物など後回し、Tシャツにジャージという女を捨てている服装だ
「ねぇ、もういいでしょ?そろそろ帰るよ。お父さん達待たせてるんだから」
不満そうな声音で話しかけてきたのは
鷹篠鈴花年齢は自称25歳(嘘つけ)
「大体あんたの買い物付き合ってたら昼になったじゃん。お昼は寿司で奢りね」
まったく、とかなり不機嫌に荷物を持っている私の実の母親
私とは正反対の見た目でかなりオシャレには気を使ってミニスカに高めのハイヒール、派手な柄のシャツ
更には髪も赤に染めており、正直親子と言われても皆分からないだろう
そもそも私の紙なんて生まれてから染めたこともないし、ミニスカなんて短足チビが履いたら周り引くよ
「うん、わかったから、お昼は私の奢りね」
「てかあんたの訳分かんないグッズ巡りなんて私は行きたくなかったけどね」
「・・・」
私のオタクグッズが個数制限かかってて渋々手が空いてた母に頼んだらこの言いよう
もう分かってると思うけどかなり私の事嫌いよね、この人
「歩き回って疲れたし、トイレにも行けなかったからそこの店入るよ」
さっさと店へ入ってしまった母を追いかけトイレへ急ぐ
私もトイレ済ませるかな、と思った直後
「は、このトイレ荷物置きないの?どこよ」
大事なグッズを置く場所が見つからず狭い個室を探していると
「ん?なんか押したな、なんだろ」
妙に柔らかい何かを足で踏んだと思った時には
冒頭の青空が見えてましたよ
「そんなの説明出来てないよね!どこよ、ここ!トリップ?異世界?とりあえずグッズどこよ!?」
こんな非現実信じられる訳もなく騒ぐと
「うるさい、ボケ」
と何故か持っていない筈の木刀片手に母が横に居ましたとさ
「とりあえず場所は分からないけど、ここに居たって仕方ないしお父さん達も心配してるだろうから歩くよ」
と目印もなくどこかへ歩き出す母
「まぁ、母いれば何とかなるでしょ」
最強母と雑魚体質な娘の冒険~起~